俺が裁くんだ

劇場公開日:

解説

「契約結婚」のコンビ飯田光雄と渡辺祐介が共同で脚本を執筆、橋田寿久年が監督したアクションもの。撮影は「俺は都会の山男」の岡田公直。

1962年製作/84分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年2月11日

ストーリー

税関審理室に勤務する小坂四郎は麻薬密輸の事実をつかんだ直後、高級車にはねられ轢死した。四郎の弟五郎と、四郎の恋人みどりがお通夜をしている席へ、港運輸社長白石藤次郎と同じく営業部長藤井と名乗る二人の男が現われ、生前、四郎の世話になったこと、五郎を自分らの会社で面倒みたいことを告げて帰った。五郎は申入れを受け港運輸のビルへ行った。そこで黒背広の男興津とすれちがい、事務所に入った。だれもいない。社長室をあけると、そこに絶命している白石の姿があった。ところが五郎が警官を伴い戻ってみると、白石の死体はない。現れた藤井は「社長は出張中だ、君は夢を見ているのじゃないか」と嘲笑した。夜、やり場のない気持でみどりの勤めるバー・シドにきた五郎は藤井に出会い、意外なことを聞いた。麻薬取引きの仲間割れから白石が国松組の悪事を四郎に密告、そのため四郎が国松組の殺し屋興津の運転する車にはねられたこと、また白石もやっぱりあの日、興津に殺された、ということを。腹黒い藤井は、この仕返しを五郎にさせようと巧みにたきつけた。五郎が興津を殺せば邪魔者はいなくなるからだ。五郎は警察へ行ったが、昼間の一件があるので相手にされない。アパートへ帰ると誰からか数十万円の札束とコルトが届けられていた。復讐の鬼と化した五郎は射撃場に通う一方、興津と国松を探し回った。ある日、ホテルに車で乗りつける国松を発見、ねらうが、弾丸は運転手に当った。その運転手は恋人ミキの兄だった。そのころ大和田刑事は国松を首謀者とする麻薬密輸の一味を追っていた。やがて五郎は興津をある賭博場に発見するが、手入れにあい二人とも留置場へ。五郎は興津を誘って脱走、兄四郎が殺された坂道で対決した。卑怯な興津の手をのがれた五郎は恨みの銃弾を射ち込んだ。かけつけた刑事に五郎は「俺が裁いたんだ!」と叫んだ。

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