山河ありのレビュー・感想・評価
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踊れる女優
ハワイに移民した2つの家族の物語。第二次世界大戦の時期も入っているので、とてもとても辛い。ハワイロケができたのかわからないが、出てくるのはほとんど日本人で、現地の人っぽいのは花を摘んでいる人と、パレードの沿道の人くらいかな。白黒なので、ハワイじゃなくても、撮影はできそう。
高峰秀子は撮影当時は30代だと思うが、役の上では50歳くらいなのかな。喪服姿がスタイル良くて、妙に美しかった。あと、次男あきらのウクレレで踊るシーンがあるが、すごく上手だった。このために習ったのだろうが、運動神経、リズム感などセンスがあるんだね。
無名戦士の墓まで作れるアメリカは、やはりちゃんとしてるわ。あれだけ見ても、日本が負けるのは十分に納得できる。ハワイの日系人の苦労が偲ばれる作品であった。
BS松竹東急の「生誕100年高峰秀子特集」放送を録画で鑑賞。
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山河あり
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私はこの映画を小学校4年のときに観ました。自ら進んで観にいくわけはなく、今は亡き母に連れられての鑑賞でした。今から思えば、戦争が終わって15年しか経っていないときです。ハワイへ移民した日本人の立場から太平洋戦争を描いた作品で、二つの祖国を持ち、その二つに引き裂かれた家族の悲劇が進行します。実際にそういう立場に置かれた日系人は多いことでしょう。夫である松山善三が監督で、高峰秀子が母親役を熱演しています。田村高廣、小林桂樹、久我美子も好演です。私はミッキー・カーチスの演技が目に焼き付いています。泣けました。リバイバル上映されることはなかったと思いますが、ぜひ若い人にも見せて、戦争の悲惨さを忘れないようにしたい作品です。私自身がもう一度見たい!
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