夢でありたい

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解説

サンケイ新聞連載、舟橋聖一原作の同名小説を、「学生重役」の沢村勉が脚色。「可愛いめんどりが歌った」の富本壮吉が監督した恋愛メロドラマ。撮影は「女房学校」の中川芳久。

1962年製作/89分/日本
原題:If It Were a Dream
配給:大映

ストーリー

貴金属商“白ふじ”につとめている園子は、夫鶴野清見の生活態度に何か割り切れないものを感じ始めていた。二人は清見の学生の頃の下宿にそのまま住んでいるが、下宿の女主人とその娘は妙に清見になれなれしい。その位のことならと我慢していた園子だが、義理の妹、競子が清見と関係のあることを知った時には堪えられない気持になっていた。ある夜、停電中のこと、園子は暗いためにまちがえた値段で真珠のネックレスを男の客に売ってしまった。素村毅一である。素村を訪れた園子に、素村はこころよく不足金額を払ってくれた。一方、清見のエゴイズムにひどく園子は淋しい思いをするばかりだった。そんなある時、京都行の汽車の中で園子は素村と再会した。園子は素村に夫にないものを見て心をときめかすのだが、素村とても同じことだった。帰京した園子の心は、すでに夫から遠く離れていた。園子のたった一人の相談相手は、父の高彦である。意を決して清見のもとをとびだした園子の足は、自然素村の家へと向った。その夜、泥酔した清見は素村の家へおしかけて来た。今は清見の無礼な態度に、二人の気持は急激にたかまり、園子をしっかりと抱きしめる素村だった。園子の妹競子は、姉の幸福をうばうのだと、今度は素村を追いかけ始めた。そんな噂を耳にした園子は、妹の性格を知るだけに一抹の不安を感ずるのだった。ある夜、義母からの急を告げる電話に園子は青ざめた。比叡山から京都に向う途中で、濃霧のために素村の車が崖から墜落したのだ。しかもその車には競子が同乗していた。大津の病院に横たわる首から下が不随の素村。涙を流す園子に、心からあやまる競子を彼女はやさしく許すのだった。すがすがしい朝、素村の状態も奇跡的に快方に向った。うれし涙をそっとぬぐい、東京からパパに合いにくる、素村の子を、いそいそと出迎えに竹く園子の姿は、幸福にあふれていた。

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