若い奴らの階段

劇場公開日:

解説

「警視庁物語 十二人の刑事」の長谷川公之のオリジナル・シナリオを「雑婚時代」の田中重雄が監督した青春ドラマ。撮影もコンビの高橋通夫。

1961年製作/89分/日本
配給:大映
劇場公開日:1961年12月27日

ストーリー

東都大学ラグビー部の主将本田、山口、大西の三羽烏は、附近界隈の女の子にもてて仕様がない。山口にはラーメン屋の看板娘道子、大西には理髪店の一人娘初江、本田には東教授のお嬢さん正子が恋人だ。この三人に天才的な名ラガー藤原が加われば鬼に金棒だが、藤原はナイトクラブ・リドのマダム三村リエと深い仲になっていて、合宿に帰ってくる時間も午前様という状態だ。合宿のまかない、庄吉爺さんは、部員達との生活に生き甲斐をかけている老人で、借金までしてうまい飯を作ってやるうちこみようだ。母と妹カオルとの三人で育った本田には庄吉が父のように思われた。こんな賑かなラクビー部員達の前に、バレリーナ砂原純子が現れた。山口、大西はもう夢中だ、恋人のお姐ちゃんを放ったらかしに、純子獲得に大わらわだ。純子の父が医者で将棋ファンであることを知った二人は、俄かに腹痛になったり将棋マニヤになったり、砂原病院に通いつづけている。だが、純子はどうやら本田に好意を持ったようだ。こんな中に、対抗戦は五連敗。残念コンパは大荒れだ。しかし、“関東リーグ戦に優勝したら東西対抗で雪辱ができるぞ”と庄吉爺さんの励ましに、部員達は奮起した、練習、練習の日がつづいた。そして、--東都大は関東の覇権を握った。宿敵亜細亜大学も関西の覇者になり両校の決戦の日が迫つた。そんな時に、本田の母が急病で倒れ本田の出場が危ぶまれることになった。その上、頼みの綱の藤原はリエのところに入りびたりだ。窮地に陥った本田は、リエに藤原をラグビー部に帰してくれるよう頼みこんだ。姐御肌のリエはこれを承知、藤原へ心で泣いての愛想づかしに、藤原はラグビー部に戻った。本田も試合に出ることになった。だが、張り切り過ぎた庄吉爺さんは高血圧でバッタリ。砂原博士がつききりで介抱することになった。さて、その試合は皆の奮闘と応援により、東都大学は優勝した。優勝の喜びで湧く東都大学。それをじっとみつめている本田と藤原をあきらめた、純子とリエの涙の顔があった。

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