次郎長社長と石松社員 威風堂々

劇場公開日:

解説

次郎長社長と石松社員の第五話。前作「石松社員は男でござる」の若井基成と、「契約結婚」の渡辺祐介が共同で脚本を書き、新東宝から移って東映で初のメガフォンをとる渡辺祐介が監督した喜劇。撮影は、「街」の高梨昇。

1962年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1962年1月9日

ストーリー

クリスマスも間近いある日、ハワイの下着王大前田が突如来日した。石松の勤めるシミロン紡績はもちろん、宿敵タケロン、ニシロンもこの大前田に自社の下着を売り込もうと、猛烈なセールス攻勢を開始した。ところが大前田は次郎長社長の幼馴染と判り、シミロンの重役陣は勝負がきまったと大喜びしたが、NHKの「私は誰でしょう」でご対面することになった次郎長は大前田と掴み合いの喧嘩を始めてしまった。二人は幼いころ張り合ったおゆきちゃんのことで犬猿の仲なのだ。そこで、次郎長社長は非常手段に出た。大前田が娘の千秋に頭が上がらないのに眼をつけ、まず千秋を手なづけようというのである。千秋攻略の大役は女事務員の人気投票でミスター・シミロンに選ばれた石松に決った。美里という恋人のいる石松は辞退したが、全社員のボーナスのために引き受けざるを得なかった。正心女子大学に千秋を訪ねた石松は、男性心理の研究をする千秋のため、モルモットにされた。その晩、ナイトクラブへ出かけた二人はチンピラに囲まれたが、千秋は自分をかばってくれた石松に大感激。男性心理もそっちのけで、「なんでもあなたのいうことをきくわ」と降参。しかし、鬼の首でも取った思いの石松を待っていたのは、ブラジルの下着王ミッキー黒駒との契約成立を祝う乱痴気騒ぎだった。しかも、美里に千秋との仲を誤解されて取りつくしまもなく、石松はトリスバーでヤケ酒をあおった。数日後、驚天動地の大事件が起こった。黒駒が取り引き中止を申し入れてきたのである。この日、おゆきちゃんが大前田をつれて次郎長社長を訪れた。彼女は今では料亭の女将で、黒駒が稀代の詐欺師だと告げたうえ、次郎長と大前田を仲直りさせた。大前田は、石松の心意気に感激した千秋とおゆきちゃんにハッパをかけられ、やってきたのだった。すべては円満に解決。初詣での稲荷神社で、美里のひいたおみくじに「縁談よろし」と記してあった。

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