新源氏物語のレビュー・感想・評価

　豪華な女優陣を配しセットにもお金を掛けたお馴染みのお話ですが、あれだけの物語を1時間半にまとめた為、単なる駆け足のダイジェスト版に過ぎず驚くほど薄っぺらでした。「もののあはれ」など微塵も感じません。また、「心から愛しています」「結婚」「恋人」などという現代語の安易な濫用も興醒めです。そもそも、雷蔵には源氏の甘さは似合わないと思ったなぁ。

　藤壺が出家して源氏が須磨に旅立つまでがテンポよく進みわかりやすいストーリーでよかったです。主役の市川雷蔵をはじめて見ましたが、袴田吉彦っぽいなあ〜。
　源氏物語は、今映画化するならどういうキャスティングにするのか考えるのが楽しい作品で、当時のキャスティングはこうだったんだ〜（藤壺が寿美花代、朧月夜が中村玉緒！）というのが興味深かったです。光源氏、10年前なら岡田将生さん、今なら横浜流星さん…が適任かな〜とただただ勝手に思っています。

源氏物語のダイジェスト版。なかなかの出来栄え。いろんな女優さんが…知らない人もいっぱい（笑）私的には若尾文子さんがよかったかな。
源氏復活の続編があってもよかったのに。あんまり人気が出なかったのかな。

2024年4月28日
映画 #新源氏物語 (1961年)鑑賞

川口松太郎の小説の映画化

光源氏は左大臣の娘葵の上を正妻としたが、母と瓜二つで帝のおもい者である藤壷に恋心を

帝の寵愛を藤壷に奪われた女御は兄の右大臣と藤壷の失脚を画策

#市川雷蔵、今だったら松潤？吉沢亮？横浜流星？佐藤健？岡田将生？

帝に愛された桐壷（寿美花代）は光源氏を産んで亡くなる。
大きくなった光源氏（市川雷蔵）は母と瓜二つの藤壺（寿美花代）と恋仲になる。
帝の寵愛を受けた藤壺は、実は光源氏の子供を産んで亡くなる。
光源氏には葵の上という妻（若尾文子）がいるが・・・。
宮廷内の権力闘争を絡めて描かれる古典。

今宵もまた桐壷が召されたと大騒ぎ。この頃でも嫌がらせがあるんだね。市川雷蔵扮する光源氏を産んだ桐壷は亡くなってしまった。帝は桐壷によく似た藤壷を召した。
こうして昔 知った話を映像で観られるのはありがたい事かな。紫の奪い方など改めて光源氏の女性遍歴はうらやましい限りなり。