お馬は七十七万石(1961)

劇場公開日:

解説

稲垣浩の原作を、「沓掛時次郎(1961)」の松村正温が脚色し、「美少年変化 竜の岬の決闘」の田坂勝彦が監督した愛馬物語。撮影担当も同じく「美少年変化 竜の岬の決闘」の牧田行正。

1961年製作/69分/日本
配給:大映
劇場公開日:1961年8月8日

ストーリー

享保年間--島津藩主島津吉貴上覧の席で、馬術指南役工藤左衛門を落馬させた名馬陣太刀を、牧場役人左原孫四郎がとりしずめた。その功が認められて、孫四郎は二百石の馬術指南役に抜擢された。肉親のない彼の出世を喜んでくれたのは親友新谷休之進とその妹千鶴だった。左衛門は孫四郎の出世を嫉み、家老北島大膳太夫を頼んで彼の失脚を狙った。左衛門の奸計にかかった孫四郎は大膳太夫に反抗したため、追放されることとなった。藩主は陣太刀を孫四郎に贈った。孫四郎は陣太刀と江戸に向った。旅は苦難の連続だった。そんな彼に、旅役者のとり寅と娘お雪が同情を寄せた。ある日、幕府に献上する馬に乗ったイスパニア人ケイツルリンキが、孫四郎に無礼を加えた。愛馬を救うため、怒りを押えて彼は刀を遂に抜かなかった。街道の宿屋に泊った晩、陣太刀が盗まれかけた。罪状が発覚して家老職を追われた大膳太夫一味の仕業だった。宿で同宿したとり寅父娘は孫四郎と陣太刀の世話を一座で引きうけることにした。その頃、参勤交代で出府した島津吉貴は、将軍上覧試合でケイツルリンキの対抗馬を出すよう命じられた。これは大膳太夫と通じる閣老播磨守の吉貴の失脚を企む奸計だった。意を決した吉貴は、孫四郎と陣太刀を出場させることにして、家中の者に江戸市中を探させた。--武蔵野の千束池が試合場に決められた。陣太刀と人馬一体になった孫四郎は、ケイツルリンキに敢然として挑戦した。凄絶な試合は観衆の手に汗をにぎらせた。激闘数合、遂に軍配は孫四郎と陣太刀にあがった。これこそ人と馬とを結ぶ愛情の勝利だった。

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