美少年変化 竜の岬の決闘
劇場公開日:1961年6月21日
解説
「美少年変化」の続篇で、前作の安田公義に代って「うっちゃり姫君」の田坂勝彦が監督した。脚色・八尋不二、撮影・牧田行正は前作に引続いての担当。
1961年製作/60分/日本
配給:大映
劇場公開日:1961年6月21日
ストーリー
箱根山中に悪人共を斬り倒した小五郎は、更に豊臣の残党の本拠をつくため織部、妹多絵、お染、羅漢を従えて六連島に出発した。小五郎は単身海路を選び、他の者は陸路を選んだ。そんな小五郎の前に、からす坊主となのる少年が現われ六連島に渡る船を教えた。その船は目ざす陰謀団一味の海賊船だった。「味の頭領で黒衣の女実は梅姫を中心に千々岩重左衛門、堀次などの間で小五郎暗殺の計画が進められた。小五郎は船底で爆薬を発見、海賊船ということを知った。彼等の襲撃に小五郎は、爆薬に火を点じて海中に身を投げた。一方、織部たちは敵の罠におちて一蝶斎の幻術に捕えられ、お染は谷底に転落した。漂流の末、孤島に打ちあげられた小五郎、からす坊主の二人は、ある屋敷で端麗な美女のもてなしをうけた。梅姫である。梅姫は小五郎の食事に眼薬を混入した。しかし何故か小五郎を刺殺することができなかった。一蝶斎は、こんこんと眼るからす坊主の守袋をみて愕然とした。十年前に別れた自分の孫だからであった。そんなところへ干々岩重左衛門達が二人を襲った。人間的愛情をとりもどした一蝶斎は二人をかばって、味方の銃口の前に倒れた。折しもその時、谷底に転落したお染が小五郎の許へ辿りつき、織部たちの処刑のことを知らせた。処刑寸前にかけつけた小五郎とからす坊主は、織部羅漢多絵の縄を斬り、海賊一味と大乱闘となった。その時、沖合には幕府の軍船が現われ六連島を取りまいた。もはや最後と観念した梅姫は自刃した。悪人一味は、小五郎、織部の剣に倒れていった。