逆襲の街

劇場公開日:

解説

佐藤豪人の原作を、小川正・凪真砂が脚色し、「十七才の逆襲 俺は昨日の俺じゃない」の佐藤肇が監督したアクション・ドラマ。撮影は「警視庁物語 不在証明 十五才の女」の仲沢半次郎。

1961年製作/72分/日本
配給:ニュー東映
劇場公開日:1961年4月5日

ストーリー

新人王の里見健二は、ボクサー稼業は金にならぬと、あっさりやめてしまった。ある日、バーでオツマミ売りをやっている洋子を助けたことから、自分も三公やリキ、ナベ公と一緒にやることになった。洋子の本職はコマーシャルデザイナーで、学生ボクサーの弟敏夫と二人で暮していた。目的のためには手段を選ばぬ健二と洋子が親しくするのが気に入らず、姉のもとを離れてプロボクサーになった。健二の仕事は発展し、会社を設立し事務所を探していた。李程承の関東ビルに狙いをつけた。ビルの地下室の賭博場を警察に密告し、かわりに一室をただで借りようと。が、手入れの時に李は姿をくらました。社長になった健二は、無断で敏夫を発起人に加えた。怒った敏夫は健二に殴りかかった。健二は敏夫の素質を知った。三公の恋人トキが、神戸の港一家と尼崎の灘一家の対立を知らせてきた。必要なダイナマイトを五十万円と小切手で売り渡した。が、小切手は偽物で、敏夫のファイトマネーに五十万円をやり、健二は無一物になった。健二はダイナマイトを買った自動車工場にのりこんだ。そこには港一家をはじめ、一味の女高利貸の百合枝や鍋島らがいた。一味の首領は李で百合枝の情婦だった。李は洋子を人質に拉致した。健二の機転で洋子を奪いかえした。李は鍋島を殺し、彼の金塊を強奪した。が、それはニセ物だった。李と百合枝は国外脱出を企てた。健二は李と対決した。百合枝が健二を狙った弾丸は、誤って李を倒した。--敏夫は晴れのチャンピオンを獲得した。リングサイドには健二と洋子の笑顔が並んでいた。

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