遊侠の剣客 つくば太鼓

劇場公開日

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解説

丸根賛太郎の「殺し屋無宿」を、「次郎吉囃子 千両小判」の野上龍雄が脚色し、「伊豆の佐太郎」の深田金之助が監督した娯楽時代劇。撮影も「伊豆の佐太郎」の脇武夫。

1960年製作/82分/日本
配給:第二東映

ストーリー

鷹取一家の用心棒となった辺見一角は、長造に指名されるまま船戸、亀ケ崎一家の者を次々と斬り倒し、大利根川畔一帯に恐れられる殺し屋となった。一角は村の居酒屋お俊の店に居候をしているが、お俊はこんな一角をひそかに愛していた。そんな頃、隣村の川辺村に大牟田双学という学者が住みつき、百姓に儒学を説き廻っていた。それを目の上の瘤と思った長造は、一角に双学の暗殺を頼んだ。丸腰のまま「私を斬っても、第二、第三の双学が現われる。さあ、お斬りなさい」という双学と「先生を斬るなら儂らを斬れ」という百姓共の気魄に一角は何故か双学を斬れなかった。それから双学に心を惹かれるまま二度三度、双学を訪ねた一角はだんだん昔の自分にもどっていくような気がしていた。そんな一角をみてお俊は一角との将来を夢にみて一人たのしんでいた。時に新郡代官松永主膳がやってきた。彼は自分の政事の批判を双学にされているような気がして長造に双学暗殺を命じた。しかし長造派遣の殺し屋三人は一角によって倒された。怒った主膳は三人殺しの罪を双学になすりつけ、一角の動きを制するため、お俊を人質にした。豊年祭りの太鼓が高く鳴り響く頃、双学召し捕りの一隊が川辺村に向った。ようやく脱出してきたお俊の口からそれを聞いた一角は川辺村に走った。「村の者には罪がない」という双学を長造が斬ろうとした時、一角が飛びこんで長造を斬り倒した。寄せくる捕り方を斬りすて主膳に迫るが主膳の短銃が火を吐いた一瞬、主膳は斬られて転がった。だが一角も倒れていた。人を恨み、世をすねた一角がやっと人らしい道にもどろうとした時はすでにおそかったのだ。「殺し屋に返る道がない」と言って死ぬ一角に、お俊はいつまでもとりすがって泣いていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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