八州血煙り笠

劇場公開日

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解説

瀬戸口寅雄の原作を、「遊侠の剣客 つくば太鼓」の野上龍雄が脚色し、「水戸黄門 天下の大騒動」の深田金之助が監督した股旅もの。「お奉行さまと娘たち」の森常次が撮影した。

1961年製作/83分/日本
配給:ニュー東映

ストーリー

土浦藩奉行所を牢破りした、安中の草三郎、妙義の仙太郎の二人。母の病気を心配した草三郎に仙太郎が便乗したのだった。だが御用の追求は急で、二人は別れ別れとなり、草三郎は、弥助、お里父娘の水車小屋に傷ついた身をよこたえた。江戸に出している息子と同じ年頃の草三郎を、弥助は実の子のように大事にした。だが、母の病気が気になる草三郎は、父娘の手をふり切って、母に会いに出かけた。が、母は牢破りの罪を許さなかった。男の涙を三度笠に隠し、草三郎は再び水車小屋へと向った。弥助は土地のボス岩五郎に八両の借りがあった。それが三年後には元利かさんでの五十両。好色な目をお里に向けての岩五郎の難題である。騒ぎの最中に戻って来た草三郎は簡単に岩五郎一味をたたき伏せた。そしてなんとか借金を返そうと、父娘と力を合わせ饅頭屋をはじめ、店もだんだん盛んになった。おさまらないのは岩五郎だ。折から草蛙を脱いだ仙太郎に殺しを頼むが、相手が草三郎とあっては、仙太郎も手出しをしかねた。仙太郎こそ、江戸で働いているはずの、弥助の一人息子だったのだ。一方、草三郎にはうれしい知らせと悲しい知らせが同時にとどいた。牢破りの罪が消えたことと、母親の死。そして香典代りとして昔の主人から五十両の入金を受取った。だが草三郎を土地から追い出そうとした仙太郎が、牢破りの一件をバラしてしまった。もはやこれまでと草三郎は、仙太郎と土地を離れることを決心、五十両を岩五郎にとどけさせた。だがなにも知らぬお里は、草三郎を助けんと、進んで岩五郎に身体を許そうとするのだった。驚いた草三郎、はじめてあたたかい涙に目ざめた仙太郎の二人、お里を救うべくさっそうと長脇差を抜いた。

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