ネオンくらげ

劇場公開日:

解説

あどけない純な心と、男心をかきたてる肉体を持った娘が、色と欲とが交錯する夜の新宿で逞しく生きる姿を描く。脚本・監督は「夜の女狩り」の内藤誠、撮影は「非情学園 ワル」の飯村雅彦がそれぞれ担当。

1973年製作/67分/日本
配給:東映
劇場公開日:1973年6月20日

ストーリー

ゆきは17歳のウェイトレス、研治は19歳のバーテン。同じ故郷を持つ二人は、同棲している。ある日、喫茶店の客と口論したゆきは、研治の止めるのも振り切って店を飛び出した。この口論を目撃していたカメラマン志望の浩一は、恋人の里枝が経営している暴力バーのキャッチガールに、ゆきをスカウトしようと考える。早速、三人のチンピラにゆきを強姦させ、ぐったりと横たわるゆきを、浩一は親切そうに救け起こした……。再出発の仕事始めに、浩一のヌードモデルになったゆきは、その夜、浩一の腕の中で眠った。浩一は、マンションに住む里枝を週に何度か尋ねていた。不感症気味で、決して燃えあがらない里枝だったが、それでも浩一を愛していた。一方、里枝のバーのキャッチガールを始めたゆきは、金も稼ぐようになり、少しづつ贅沢な生活をするようになっていった。だが、そんなゆきでも、やはり心の寄りどころとしているのは研治だった。ある日、キャッチガールの現場を警察にあげられたゆきは、身許保証人としての浩一につきそわれて里枝のマンションに帰った。ゆきの肌は急激な安堵感から、熱くほてっていた。激しく求め合う二人。その時、突然扉が開き、憤然とした里枝が立っていた。里枝は狂ったようにゆきを打った。そして、殺してやる、と叫びながら果物ナイフを掴み、のめりこむように突き出した。しかし、刺されて絶命したのは、二人の間に止めに入った浩一だった。ゆきは泣きじゃくる里枝を残してマンションを出ると、浩一のスポーツカーで研治を尋ねた。「どっか暖かい南の方へ旅に行こ」二匹の獣のように求め合った若い二人は、海岸を南へと車を飛ばした。東海道を、瀬戸の海を、九州の海岸を、道は、二入の前に果てしなく続いていた。

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