不思議な仲間
劇場公開日:1970年4月29日
解説
鎌田敏夫の脚本を「二人の恋人」の井手俊郎が潤色、これが監督昇進第一作の児玉進によるコメディ。撮影は安本英が担当。
1970年製作/89分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1970年4月29日
ストーリー
レーシングドライバー伊井忠治は情事のもつれが新聞種となり、会社はクビ。銀行マンの和田清助は今日も朝帰り。職なしの伊井は大学時代の恩をきせて、和田のマンションに居候をきめこみ、奇妙な二人の共同生活が始まった。ところが、和田のまわりには、いずれも彼の婚約者と名乗る学生の恭子、料亭の娘早苗、デパートの店員夏子、芸者の睦子、頭取の娘冴子、そして八重子、亜紀の七人がいるときいて、伊井はあきれた。だが、スポーツカーを乗り回す頭取の娘冴子が和田と結婚すれば、自分がまた車に乗れると計算した伊井は他の女たちはひきうけると約束。そして、伊井はさまざまな戦術を駆使し、彼女らを片端から口説きまわった。しかし、家出してきた妹の純子の出現により、兄貴の面目で、居候しているとは言えず、逆に和田を居候にしてしまう。そんなある日、和田と純子の外出中に、伊井の前に睦子が現われ、純子との鉢合わせをおそれた伊井は、彼女とドライブに出た。彼は純子と和田を残してきたことが気がかりだったが、案の定、二人がおかしなムードと相なった。途中から引き返した伊井は部屋に入るや、和田と大喧嘩、さらにすべてを知り怒った純子が七人の女を呼び集めたことから、バケの皮をはがされた二人と、勢揃いした女たちでマンション中は大騒ぎ。しかし純子の機転で、女たちは引き揚げ、和田と彼女も結ばれた。そして、二人のために伊井はマンションを出ていくのだった。