「.」犬神家の一族(1976) 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅(CS放送)にて何度目かの再鑑賞。所謂“角川映画”の第一弾で監督の金田一モノの初作でもある。F.F.コッポラの『ゴッドファーザー』シリーズ('74~'90)の様な音楽をとオーダーされたと云う大野雄二のテーマ曲は余りにも有名。モノクロ映像を効果的に使っており、画面を分割したバストショットやカットバックの多用等、斬新な表現が観られる。適材適所と云ったキャスティングも功を奏し色褪せない印作が残る。後の“金田一耕助”像は本作で確立された感があるが、原作の金田一は殆ど頭を搔かないし、不潔でもない。70/100点。
・短い科白が細かなカット割だったり、会話の遣り取りを畳み掛ける様にスピードアップしてるかと思えば、静止画やスローモーション等も使っている。また“犬神佐智・小夜子”で川口恒・晶の兄妹共演も観られる。
・鑑賞日:2012年3月19日(月)
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