新・団地妻 ブルーフィルムの女

劇場公開日:

解説

暗い過去を持つために現在の幸福な生活が破壊されていく若妻を描く。脚本は木俣堯喬、監督は「トルコ(秘)悶絶」の林功。撮影も同作の山崎敏郎が各各担当。

1975年製作/68分/日本
配給:日活
劇場公開日:1975年5月17日

ストーリー

浅野雄吉は信用金庫に勤めている実直なサラリーマンである。二年前、霧子と結婚、団地で幸せな生活を送っている。ある日、雄吉は得意先きからブルーフィルムを入手したところ妻にそっくりな女が出ているので驚く。フィルムを霧子に見せて詰問すると途端に霧子の顔色が変ったのを彼は見逃さなかった。翌日、やつれ顔の霧子は雄吉に離婚を申し入れたが、自分の信用にかかわることを恐れた雄吉は拒んだ。霧子には暗い過去があった。若い頃、エロ小説家の前川京介と知り合い同棲していた頃、世間知らずの霧子は前川のいいつけでブルーフィルムに出演したことがあったのだ。霧子は昔の友人、綾子を尋ねて残り四本のフィルムの行方を聞いた。綾子に教えられた大人の玩具屋を訪ねた霧子は、店の主人長田民雄に言葉巧みに旅館へ誘われる。長田は霧子を抱き終った後、一本のフィルムを焼き、残り三本の転売先を教えた。霧子は暇をみてはフィルムの持ち主を訪ね、長田のときと同様、フィルムを焼いてもらうのを条件に相手に抱かれた。ようやく四本が焼却されホッとした霧子だが、彼女の外出がちなのを知った雄吉は執拗に責める。悲しみに追い打ちをかけるような夫の仕打ちに、家を飛び出した霧子の足は、いつしか綾子の店に向いていた。ところが、綾子のそばに前川の姿があった。綾子から霧子が幸福な生活を送っていることを聞かされた前川は、彼女のために自分が持っている、最後の一本のフィルムを焼いてしまうと霧子に申し出たのだ……。

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