若い貴族たち 13階段のマキ
劇場公開日:1975年3月8日
解説
“13階段のマキ”をリーダーとし、誇り高い精神面での“貴族”を信条にした野良猫グループが、悪徳企業や暴力団を相手に活躍する姿を描いたアクション映画。原作は作・梶原一騎、画・佐藤まさあきの劇画『若い貴族たち』。脚本は「ジーンズブルース 明日なき無頼派」の金子武郎、監督は脚本も執筆している「衝撃!売春都市」の内藤誠、撮影は「直撃!地獄拳」の山沢義一がそれぞれ担当。
1975年製作/78分/日本
配給:東映
劇場公開日:1975年3月8日
ストーリー
“ナリは野良猫、心は貴族”を信条に野良猫グループを率いる日向真樹、通称“13階段のマキ”は、空手を武器に新宿界隈を制していた。ある日、一人のストリッパーを救ったことが原因で、暴力団・大門組と衝突した。組長・大門竜之助は、用心棒で空手の達人の江藤徹也をマキと対決させようとしたが多勢に無勢の卑怯な大門組を嫌った江藤は、マキを逃した。今では暴力団の用心棒に堕落している江藤だが、彼には元空手チャンピオンとしての誇りがあった。翌日、野良猫グループと二階堂観光の社長令嬢・悠子との間にもめごとがあったが、金で解決しようとする高慢な悠子に怒ったマキたちは彼女に激しい制裁を加えた。プライドを傷つけられた悠子は、大門組に命じてマキに復讐を企てたが、それも失敗し、二度とマキたちにたてつかぬようにと刺青を入れられた。これにも懲りない悠子は、今度は大門に命じて江藤とマキを一騎討ちさせ、その間に警察に通報してしまった。逮捕されたマキは、少年院送りとなった。一方、大門は、少年院の看守の赤江を買収し、以前からマキに恨みを抱くスケバンたちに連絡しておいた。が、櫛巻お京、カミソリのヒデなどがマキを襲うが歯が立たない。親ボスとマキの激しい死闘の末、全員マキに屈服してしまった。その頃、勢いづく大門は、二階堂に共同経営と悠子との結婚を強いるなど高姿勢な態度に出た。悠子はこの時初めて、父が大門組と組んで汚い商売をしていたことを知った。そして大門のやり方に批判的だった江藤の懐にすがるが、大門に発見され犯されてしまい、江藤も激しい私刑を受けた。数日後、二階堂が他の暴力団に寝返ったことが発覚し、暗殺された。悠子は、少年院にマキを訪れ、今までのことを謝罪し、マキの仲間が大門によって喰い物にされてることを知らせた。マキは脱獄し、大門と悠子の結婚式場に殴り込んだ。仲間から利き腕を斬られた江藤もマキに従うが、途中で力尽きる。ウエディングドレスを着た悠子の手には、復讐のドスが握られ、マキのヌンチャクが炸裂し、大門を追いつめていった……。