太平洋戦争草稿

劇場公開日

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解説

「一九六九年、日本帝国王義とアメリカ帝国主義によるマイクロネシア協定が結ばれた」、「コレハ沖縄返還協定ノ裏協定デアル」、「コレハ七十年代日米安保条約ノ裏協定デアル」に始まる、この映画は戦後日本国家の膨張とその変容の過程から出発しつつ、マイクロネシアにカメラポジションを構え、大国(米国、日本、中国など)の超国家的世界政治に対して、新たなアンチ・テーゼを提出するドキュメンタリーである。太平洋とは、旧日本帝国主義が戦術的にのみしか対称化し得なかった世界である(真珠湾・ミッドウェイなど)。しかし、太平洋上の「南洋群島」はアジアと海つづきであり、「アジアはひとつ」の戦略思想の(南端であるが故に)完成度の高い侵略をなし得た地域である。そしてまた、ハワイ経由のアメリカ合衆国にとっては、この戦後アジアからの敗北的後退によって、この太平洋上のマイクロネシアは七十年代において、最大重要軍事拠点として、その意味を持ち始めた。そしてこの映画はへ近代史の始まりと共に、マイクロネシアに往む民族の、奪われた歴史の奪還を叫ぶものであり、国際連合をイデー的な中軸としたこの超国家的国際政治の欺瞞をあばいていく。そしてまた、マイクロネシアの、この映画による登場は、日本国家のこの近代史過程を超え、太平洋の歴史形成へと進み、西欧近代西側・東側ルートからする膨張・侵略に対して、新たな世界〈歴史形成〉の端緒をつかんだものである。(16ミリ)

1974年製作/72分/日本
配給:その他

ストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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