「増山江威子さんを偲んで 変わるわよ」キューティーハニー(1974) 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
増山江威子さんを偲んで 変わるわよ
1974年春の東映まんがまつり
同時上映
仮面ライダーX
きかんしゃやえもん D51の大冒険
イナズマン
マジンガーZ対ドクターヘル
ミラクル少女リミットちゃん
テレビアニメ12話「赤い真珠は永遠に」のブローアップ
粗筋
漁師の網にかかった人魚は涙を流して命乞いをしたがその涙は赤い真珠になった
欲に目をくらんだ漁師たちは暴力をふるいもっと赤い真珠を欲しがったが流す涙は赤い真珠にはならず人魚は死んでしまった
人魚の姉は人間を憎み悪の組織パンサークローに怪人の姿シーパンサーに改造してもらい幽霊船に乗り込み大砲で船を次から次と沈めていった
船内ファッションショーに参加ししていたハニーは偶然シーパンサーに遭遇し戦うことに
キューティーハニーの声は増山江威子だったんだね
一休さんのナレーターや峰不二子とはまた違う感じ
天真爛漫な正義のヒロインだから
目まぐるしく次々と変装し「しかしてその実体は」という台詞は明らかに片岡千恵蔵主演の人気シリーズ『多羅尾伴内』のパロディ
悪っぽい怖い人はみんな同じような顔してる気がする永井豪作品
キー局ではエンディングテーマがなくオープニングテーマも短かったらしいがこの映画で初めて観ることができた人も多かったそうだ
東京の人は知らなくても地方の人は知ってるなんて皮肉な話
声の配役
如月博士が開発したアンドロイドの如月ハニーに増山江威子
早見家の長男で新聞記者の早見青児に森功至
早見家の次男で小学生の早見順平に沢田和子
早見家当主の早見団兵衛に富田耕生
世界的犯罪組織パンサークローの首領のパンサーゾラに津田延代
パンサークロー日本支部長でゾラの妹のシスタージルに北浜晴子
妹の人魚チルルを殺した人間たちに復讐のためパンサークローにアンドロイドにされたシーパンサー(マララ)に北浜晴子
シスタージルは本来渡辺典子が担当しているがなぜか12話のみ北浜晴子が兼任