妖獣都市
劇場公開日:1987年4月25日
解説
魔界の妖獣との戦いをハードボイルド調の語り口で描くホラー&スプラッター・アニメ。原作は菊地秀行の同名小説(衛間ノベルズ刊)、脚本は長希星、監督は「SF新世紀 レンズマン」の川尻善昭がそれぞれ担当。
1987年製作/80分/日本
配給:ジョイパックフィルム
劇場公開日:1987年4月25日
ストーリー
滝蓮三郎、二十五歳。表向きはごく普通のサラリーマンだが、人間世界とその闇にひそむもう一つの世界、魔界との間の平穏の維持を任務とする闇ガードだ。麻紀絵は魔界側のガード。人間世界と魔界との接触は、人類の歴史と共に歩んで来、一見平穏にみえる関係も、陰では凄絶な戦いの歴史でもる。そこで、二つの世界は互いの調和と共存のため、秘かに不可侵条約が結ばれる。五百年という長期に渡るものだ。その調印式のため、イタリアの伝道士ジュゼッペ・マイヤーが招かれ、彼の護衛に滝と麻紀絵が選ばれた。なんとか、この調印を阻止しようと、魔界から次々と刺客の妖獣どもが彼らを襲う。好きもののジュゼッペはじっとしておらず、女あさりに街へ出たがる。滝らのガードも大変だ。しかし、ついに最後の妖獣を倒し終えた時、ジュゼッペは滝と麻紀絵に、本当の計画を打ちあける。つまり、二つの世界が共存するためには、両世界の混血の誕生が必要だ。しかし、この条件を満たす人間と魔物は数少ない。滝と麻紀絵を恋におちいらせ、子供をつくらせることがジュゼッペの任務だったのだ。今、その計画は成功した。滝と麻紀絵、そして、その産まれくる子供--。人間世界と魔界との新しい時代が始まる。