大人の見る絵本 生れてはみたけれど

劇場公開日:1932年6月3日

1932年製作/91分/PG12/日本
配給:松竹
劇場公開日:1932年6月3日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5 色褪せない、親子が互いに理解し合う景色。

2024年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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すっかん

3.5 【子供達の世界の偉さと、大人の社会の偉さの違いを捉えたサイレントヒューマンコメディ。】

2025年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■東京の郊外に引っ越してきたサラリーマンの一家。
 小学生のの兄弟は父親の上司の子供を手なずけ、近所のガキ大将のような存在となる。
 ある日、上司の子供に呼ばれた8mフィルムの上映で、父親が上司に対して卑屈な態度を取っているのを見てしまった彼らは、父親を弱虫だと責めるのである。

◆感想

・サイレント映画は何本か配信で観たが、完全無音の作品は初めてかもしれない。チャップリンの映画だと、仕草がユーモアなので気にならなかったが、前半はちょいと退屈であった。

・だが、後半、子供達が父親が卑屈な態度を取っていた”大人の事情”が分かる辺りから、面
白くなるし、サラリーマンの悲哀も漂って来て、上手いなあと思うのである。

<最後は、お母さんのとりなしもあり、父親と子供二人はいつものように仲良く、学校と会社に出掛けるのである。
 今作で印象的なのは、特に後半の父親と母親が子供達を見る優しい眼である。
 小津監督は、極初期からヒューマンドラマ制作に長けていた事が分かる作品である。>

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NOBU

4.0 ピアノの生伴奏と活弁付きモノクロ無声映画

2025年8月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

斬新

昭和七年公開のモノクロ無声映画、活動写真弁士大森くみこさんの活弁とサイレント映画ピアニストの柳下美恵さんのピアノ生演奏つきで観てきました。
大森さんの熱い活弁には感心しました。アドリブで笑いを誘ったり、ちょい役で出ていた若かりし頃の笠智衆の登場場面では何気ない突っ込みを入れたり。活動写真弁士ってなかなか興味深い仕事であり、また重労働です。サイレントピアニストは場面場面でどのような音を流すべきか考えながらアドリブ(なのかな?)でピアノを演奏する仕事でこれも凄いですよね。弁士とピアノ生演奏付きの無声映画、これ病み付きになりそうです。
台詞なしの演技、子供たちも含めて皆生き生きとしていて(活弁とサイレントピアノの助力もあってですね)ホロリとさせられたり、考えさせられたり、さすが評判の名作でした。父を尊敬する息子たちがサラリーマンとしての父の現実、立場(上司にペコペコしたり媚を売ったり)を見せつけられショックを受けるという話なのですが、かつて息子でありそして父親でもあった僕は自分と重ね合わせて考えさせられたり懐かしく思ったり。時代は変われど何も変わらないものってたくさんありますね。
余談ですが、子供たちがたくさん出ていたので、第二次世界大戦で亡くなった方もいるんだろうななんて鑑賞中思ったのですが、観賞後にスマホで確認したら皆さん長生きされていたようで一安心しました。

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ゆみあり

3.5 登場人物は声を発することなく、何を話したか後から音声が流れる。 ま...

2023年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

登場人物は声を発することなく、何を話したか後から音声が流れる。
まさに動く絵本という感じ。
サラリーマンあるある、子ども同士の付き合いあるあるということで、特に目新しい内容ではないが、どこかよかった。

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省二