ひとりっ子(1989)
解説
高学歴社会に入った現代の中国の都会で、実際に起きた母親の息子殺し事件を基にドラマ化した作品。悲劇に至る親子の葛藤を、母親の克明な心理描写から見つめ、納得しうるドラマとして作り上げた。監督はベテランのトン・カーナー。母親役は「熱恋・海南島」のリー・カーチュン、彼女の熱演が光る。
1989年製作/中国
原題または英題:The Lost Dream 失去的夢
ストーリー
母親のモンチウ(リー・カーチュン)は故郷に夫を残してひとり息子と一緒に北京郊外の住宅街へ越してきた。ひとりっ子政策がとられている中国では今、教育熱が高く、この母親も息子を良い大学に入れたい一心での決断だった。ところがある日、息子が学期末の成績表を故意に隠していたため、息子を信じきっていた母親は厳しい折檻の果て、衝動的に息子を殺してしまった。
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