婦人に御給仕(1932)

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解説

無声映画時代にアドルフ・マンジュウ主演で作られたエルネスト・ヴァイダ書き卸のストーリーのトーキー化で、監督には「トロイ情史」「ゴンドラの唄」のアレクサンダー・コルダが当った。主演者は「永遠に微笑む」「自由の魂」のレスリー・ハワードで、イギリス劇壇の名優ジョージ・グロスミス、イギリス映画界では人気あるベニタ・ヒューム、エリザベス・アレン等が共演している。

1932年製作/イギリス
原題:Reserved for Ladies

ストーリー

ロンドンのグランド・パレス・ホテルの給仕頭マクスは、その洗練されたサーヴィス振りを賞讃され、高貴の人々の晩餐会には欠くべからざる人間だった。ある雨の街頭で、マクスは自分の一寸した機転によって近附きになったロバートスンという富豪の一人娘シルヴィアの美に心奪われ、彼女の心を得べく機会をねらったが、その夜パレス・ホテルに開かれた晩餐会に彼女が父と共に招かれて来たのを見ると、同僚の忠言通り、給仕頭という自分の身分の暴るを恐れ、幸い彼女が翌日チロールへ出発する事を知り、休暇を貰って彼女の後を追う事にした。車中でマクスは一層彼女に近附き得たが、さて、チロールでこれからと云う時に、この山荘ホテルへ御微行中の、パレス・ホテルで御給仕申上げた大公に見付けられ、親しくその席に招かれた。そこで、マクスは余りにも身分の違うシルヴィアとの恋の成就し難きを打ち明けたが、この時以来、人々は勿論シルヴィア迄も身分を打ち明けぬマクスを由緒正しき人だと誤解してしまった。そしてシルヴィアのマクスに対する恋も漸く高まったが、この時、かねてよりマクスを慕っていた伯爵夫人が忽然と現れ、ここに夫人とシルヴィアとの恋の鍔競り合いが始まった。夫人はマクスの身分を暴らすと云って牽制し、シルヴィアは身分の低い自分を侮辱するのかと怒り、マクスは遂に進退窮まって夜中ロンドンに遁げ帰った。その後大公はシルヴィア等にマクスの素性を追求せられ、ロンドンに帰ってからパレス・ホテルにシルヴィア等を招待して、給仕頭としてマクスを紹介した。シルヴィアは侮辱された様に感じ氷の如き冷たさでマクスを見、自分が主宰で開いた晩餐会の席上で散々マクスを侮辱したが、流石にシルヴィアの父も見兼ねて、女は乱暴に扱えと、それとなくマクスの恋を許したのであった。そこで、マクスは勇気附けられ、シルヴィアを別室に誘い、押しの一手で遂にシルヴィアを自分の掌中に収めたのであった。

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