覆面の女

解説

「モランの豚奴」に続くヴィクトル・トゥールジャンスキー作品で氏とニコラス・リムスキー氏とが書下ろした脚本を「千一夜物語」「恋の凱歌」と同じくトゥールジャンスキー氏が監督した。主役は「恋の凱歌」「千一夜物語」のナタリー・コヴァンコ夫人で、「キイン」「巴里夜話」のニコラ・コリーヌ氏、「千一夜物語」のニコラス・リムスキー氏、「恋のサルタン」のシルヴィオ・デ・ペドレーリ氏、「テオドラ」「巴里夜話」のルネ・モープレ氏等の腕利き連が出演する。無声。

1924年製作/フランス
原題:The Masked Lady La Dame Masquee

ストーリー

火事に遭って母親に死別れ財産を失ってしまったエレンは、伯母のドス夫人の厄介になるより他はなかった。厳しい伯母の許で辛い事の数々を嘗めたが、優しいミシェル伯父さんがいつも慰めてくれた。ところが思い掛けなく莫大な遺産をエレンが継ぐことになった。伯母の態度はにわかに変り、従兄のジャンは彼女に結婚を申込む。かくて彼女は愛なき結婚をした。結婚式の帰途エレンはジャンが唯だ金銭の為に結婚したことを知り彼に閨を一つにする事を許さなかった。悩める彼女は夫の友人ジラールに慰められたがジラールも又やくざ者だった。彼女は自己防衛の為に終に彼を射殺した。それを見た中国人の李は彼女を脅迫した。危険は迫った。ミシェル伯父さんは警官隊と共に彼女を救った。

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