滴たる血潮

解説

ジュール・マリーの作らしい通俗味たっぷりな波瀾に富んだ筋である。はじめジャン・エプスタンが監督しかけたが、転社したので後の大部分をモーリス・マリオーが監督したものである。アンドレ・リオネル、ロジェ・カールミシェル・フロレスコ、ジョルジュ・シャルリアらが出演。無声。

1924年製作/フランス
原題:The Bloodstain La Gouted

ストーリー

科学者ジュスタン・シュナヴァはマチルドという女を見初めて結婚し一子ルノーをもうけたが、マチルドには結婚前の隠子リシャールがあり秘密に会って僅かに心を慰めていた。ジュスタンはそれを知っても咎めなかったが、ルノーはそれを姦通と誤解しリシャールを崖から突落とした。彼は自らの殺人を悔い惶れたが、リシャールは死んではいなくてシュナヴァ家には春のような幸福が訪れて来た。

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