南方の恋

解説

「朱金昭」に続いて製作されたハーバート・ウィルコックス氏監督作品で主役は、「朱金昭」「虚栄地獄」等出演のベティ・ブライス嬢で、「朱金昭」出演のイギリス歌劇俳優ハーバート・ラングレイ氏、「ありし日のナポレオン」出演のウォーウィック・ウォード氏、「恋のネルスン」等出演のリアネ・ハイト嬢及びランドル・エアトン氏が助演している。無声。

1924年製作/イギリス
原題:Southern Love

ストーリー

スペイン、アンダルシア地方に散在するジプシーの一群にドロレスという美しい乙女がいた。彼女は生まれながらの踊娘でペドロという仲間の男に恋されていたが柳に風と受け流していた。彼女はイギリス画家テナントと知り合いになりモデルになったりする間に恋に陥ったが画家は一先ずイギリスに帰らなければならなかった。其の後シルバ伯爵に勧められる侭にドロレスはセヴィルの歌劇女優となり人気者となった。テナントは再びスペインに来て恋人に再会したが嫉妬に悶えた伯爵は同じ思いのペドロを傀儡にしてドロレスの人気を失わせた。ペドロは伯爵に一杯食わされたと知ると共にドロレスの部屋で伯爵を刺殺した。ドロレスは犯人と目され死刑を宣告されたがテナントは大勢のジプシー達の応援の下にドロレスを救って逃げた。最後の復讐としてペドロは密告し自ら先頭に進んで追跡したがかえって致命傷を受けたので臨終に告白をした。ドロレスは恋人と共に新しい天地に向かった。

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