マチステの地獄征伐

解説

題してPhantasmagoric dramaという。監督はグイド・ブリニョーネ。出演は、マチステ役のバルトロメオ・パガーノの他に、フランツ・サラ(バルバリッチア)、エレナ・サングロ(プロセルピイナ)、ポーリン・ポレール(グラツィエラ)、ルチア・ザヌッシ(ルシフェリイナ)。無声。

1925年製作/95分/イタリア
原題または英題:Maciste All' Inferno

ストーリー

冥府の大王プリュトオは地上に於ける悪の破壊者マチステを地獄に連れて来る可く家来のバルバリッチアに命ずる。バルバリッチアは五人の小悪魔を従えて地上に現れノクス博士と称しマチステを誘惑しようとしたが成らず、そこで彼の慕うグラツィエラにジォルジオという愛人を與えた上二人の間に出来た子を奪う。マチステは心変わりしたジォルジオの邸に行き彼に自分の非を悟らせたが、ノクスがグラツィエラの子を奪うのを見て憤然として悪魔に対し戦いを挑んだ。斯くて冥府に跳り込んだマチステは悪魔と幾度か戦ったが、大王の寵姫プロセルピイナの接吻を受けた為に鬼に姿を変えられてしまった。時にバルバリッチアが反旗を翻し、冥府は両軍入り乱れて修羅の巷となったが、義に勇むマチステはよく反軍を粉砕し、プリュトオ大王に忠を尽くした為、其の功により地上に帰り得る身となったもの、再びプロセルピイナの妨げる所となってしまう。しかし、クリスマスの雪の夜に地上に在る人々のマチステの身を思う祈りの聖さはマチステをして再び地上の人々となしたのであった。

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