クオヴァディス(1923)

解説

ヘンリック・シェンキヴィッチの有名な『クオ・ヴァディス』は、1912年(エンリコ・ガッツォーニ監督)、1913年と既に2度映画化されている。今回の3度目の映画化では、ゲオルク・ヤコビー氏が脚色の任に当たり、「シップ」を監督したガブリエリノ・ダヌンツィオ氏が監督したものである。ネロには「最後の人」「ピーター大帝」等主演のエミール・ヤニングス氏が扮し、イギリスの名女優リリアン・ホール・デイヴィス嬢、映画に初出演の力士ブルート・カステラーニ氏、「メッサリナ」に出演したリナ・デ・リゲロ夫人及びエレナ・サングロ夫人、アルフォンス・フリーラント氏等が共演している。また、エキストラの数は5000人にのぼる。無声。

1923年製作/イタリア
原題:Quo Vadis

ストーリー

ネロ帝の頃にはキリスト教徒は追々数を増やし地下の墓室は彼等の礼拝所となった。凱旋して帰って来た若い将軍ヴィニチウスはリジヤと言う美しい処女の沐浴姿を垣間見て心を奪われた。自分の伯父に当たる皇帝のお気に入りのペトロニウスにリジヤを姻るのに力を貸してくれと願った。ネロ帝は寵臣の願いを容れようとしたが自らもリジヤに恋慕した。あわせて皇后の嫉妬は彼の思いを妨げた。リジヤはヴィニチウスが邪教徒である為め逃れて地下の墓室に赴き隠れた。ネロ帝は詩作の為の霊感を得ようと密かにローマの都に火を放した。家を焼かれたローマの人々は皇帝の説明を求めた。皇帝は窮してキリスト教徒に罪を嫁した。かくてキリスト教徒は火柱の刑に処せられ、又獅子の餌食とされた。リジヤも牡牛の背に縛られ獅子の群れに与えられようとしたが忠僕ウルススは赤手を以て狂獣を倒し彼女を救った。ヴィニチウスはローマ放火の張本人は皇帝であると叫んだ。怒った群集に追われたネロ帝は遂に自らの刃に倒れた。ヴィニチウスはキリスト教徒となってリジヤと結婚した。

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