虹を踏む者

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解説

イタリア文豪セム・ベネーリ氏原作の劇詩を映画化したもので、「恋に生きる女」等と同じくマリオ・アルミランテ氏が脚色監督した文芸復興期を背景とした愛の探求者の物語である。主役は「女(1917)」「汚水より星へ」等主演のイタリア・アルミランテ・マンツィーニ夫人で「女(1917)」等出演のオレステ・ビランチア氏及びアンニバレ・ベドローネ氏等が助演している。無声。

1924年製作/イタリア
原題:L'Arzigogolo

ストーリー

伯爵令嬢ヴィオランテは「真実の恋」を求めていた。数ある求婚者達はもとより、父伯爵のお眼鑑に適った智勇兼備の名門の子であるジャノ伯爵さえヴィオランテの心を得ることはできなかった。父から與えられた「望みの男と結婚自由の日限」も今日となり、明日は父の眼鑑に適った婿を取らなければならない。折しも到着した当時イタリア随一の俄分限フロリドロと相談ずくで表面だけの結婚をしたヴィオランテは、名ばかりの夫と国々を経巡り二年の後かのジャノの城を訪れた。さても恋に敗れたジャノは其の後召抱えた道化者にそそのかされ罪を重ねて領民共を苦しめたが漸く其の過てる事を知り、道化を飢渇の牢に投込んで数日後には断罪に処することになった。訪れたヴィオランテが牢内で唄う道化に興味を抱いた様を見たジャノは、彼女の逗留は二日限り、其の間にヴィオランテに説いて我意に従しめよ、成らずば打ち首、と道化に命じた。月明の夜百合の花の匂いに満ちた庭で道化は女を口説いた。死を懸けての道化の口説は真実の声であった。ヴィオランテが求める「真実の恋」であった。かくて道化は仮の世の生命を断たれたが生命の火は消えやらず、ヴィオランテと共に新しい生涯に入った。

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