カイロの結婚

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解説

「お洒落王国」と同じくラインホルト・シュンツェルが監督し、ギュンター・シュタペンホルストが製作した映画で、主演は「神々の寵児」のレナーテ・ミュラーと「ブロンドの夢」「お洒落王国」のウィリー・フリッチュとの二人である。脚本は「モナ・リザの失踪」と同じくワルター・ライシュが書卸し、そして「朝やけ」「トンネル」のカール・ホフマンが撮影を担任、「ブロンドの夢」「勝利者」のウェルナー・R・ハイマンが作曲を担任した。助演者の主なる者は「恋の日曜日」のグスタフ・ヴァルダウ、「激情の嵐」のアントン・ポイントナー、「南の哀愁」のヤコブ・ティートケ、レオポルディーネ・コンスタンチン、等である。

1933年製作/ドイツ
原題:Saison in Kairo

ストーリー

カイロには今尚駱駝の群が夕陽を浴びて行き、尖塔からは昔変らぬ祈祷の声が高らかに響き渡っているがその社交界に一歩足を踏みこめば人はこれが全く近代文化の地である事を発見する。カイロは世界で最も贅沢な避寒地なのである。アメリカの大きな店の持主で後家さんのエリナー・ブラックウェルは此のカイロに遊びに来ているが、彼女の富を目的での男どもがうるさくたかって来た。所が、エリナー自身がこうした遊びがお嫌いでないというので、息子のトビーの気苦労は一かたでない。で、トビーは早く誰かと母を結婚させてしまおうと考える様になって来た。所が一方、同じく此の地に来ているワイトリンク・ワイトリンク伯爵は、もういい年をしている癖に、女の方にかけては未だに益々盛んで、その放蕩のためには山ほどあった財産も今は残り少なくなっている。で、それを心配しているのは令嬢のステファニーであった。が、ものは巧くしたもので、このトビーとこのステファニーとが偶然の事から親しい仲となり、二人が気苦労を打ち明け合った末に考えついたのは、お互いの親同志を結婚させたらどうか、という事であった。だが、その癖、この若い二人自身だって互いに好きだったのに、互いにそれとは云いそびれてしまったのである。で、ホテルでいよいよ婚約披露の宴が張られた時の事、伯爵はトビーをまんまと出し抜いて、トビーとステファニーとの婚約を代わって発表してしまった。トビーにはこの不意打ちが癇に触ったので、実はステファニーを好きなのに、意固地になって直ぐ離婚したいと云い出した。翌日、新婚の二人は砂漠の中のベドウィン族の貴族の邸へ新婚のお祝いを受けに行った。若い二人の間を心配した父親、母親もお揃いで同伴して行く。だが、同家でのお祝いやら、周囲の事情やらを見ている事に、いつしかトビーの意固地も解けて行き、やがては、その胸から結婚解消などという怪しからぬ考えは消え失せたのであった。

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