白銀の乱舞

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解説

「死の銀嶺」「モンブランの嵐」と同じくアーノルド・ファンクが監督製作にあたった映画で脚本は氏自身が執筆した。撮影は「死の銀嶺」のリヒアルド・アングスト、クルト・ノイバート、フリッツ・ゴルドシュミットの三人が分担。出演者は上記二映画のレニ・リーフェンスタールと先年わが国にも来日したことのある世界的スキーヤー、ハンネス・シュナイダーを始め、ギュッチ・ランチナー、ワルター・リムル、ルディ・マット、ロタール・エバースバーグそのほか国際的に名を知られたるスキーヤーの面々である。

1931年製作/70分/ドイツ
原題:The White Frenzy Der Weisse Rausch

ストーリー

冬が来た。アルプス山麓は白雪に覆われ、スロープというスロープはスキーヤー達によって縦横に二条の線を引かれることを待っている。都会と南国の持つ、あらゆる歓楽とスポーツに飽きた娘レニは雪のアルプスに憧れてはるばるアールベルグのスキー場までやって来た。そこでアールベルグの開祖として天下に隠れのないシュナイダーのコーチのもとに、まづスキーのABCから手ほどきをうける。いくらスポーツで鍛え上げた自慢の腕を握ってがむしゃらにやってみてもスキーだけは手も足も出ず流石のレニも珍芸続出する。が、だんだんシュナイダーの訓練をうけて上達し、春の訪れる頃には充分この冬のスポーツの王者たるスキーを享楽することが出来るようになった。翌年、再び冬がアルプスを訪れた頃、いち早くレニはまたアールベルグへ押しかける。その時、南ドイツのハンブルグから呑気者の二人の指物師がブラリとやって来る。長い板切れを取り扱うのは、お手のものとばかり自我流で目茶目茶スキーをやりだし、奇妙奇天烈な滑走振りを示してアールベルグの猛者達を唖然たらしめた。スキー滑走の中で一番愉快なのは狐狩りという競争でこれはスキーに熟達した選手が二三名狐となって逃げる後から数十名の選手が猟師となって狐を追いかける一種のスキー競技である。一冬をアールベルグのスキー場で暮らし、すっかり腕を上げたレニはこの年は狐として選ばれ、スキーの神様シュナイダーと逃げ回ることとなり、自我流の達人ハンブルグの大工さんも猟師の組に加わって追いかける。シュナイダーに連れられたレニは皚々たる処女雪の上を夢中になって乱舞滑走し、後からは五十余名の国際的選手が雪煙をあげて物凄く追跡する。現在のスキー技術の最高の妙味が、ここで一様に展開され、愉快な雪のスポーツの一日が暮れる。

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