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解説

「ウィンナ・ワルツ」に次ぐジャック・ブキャナン主演映画で氏自ら監督に当たったもの。原作はパウル・フランク、ルドウィッヒ・ヒルシュフィールドと合作のオペレッタでダグラス・ファーバーが脚色した。撮影「薔薇のワルツ」のフレデリック・A・ヤング、作曲「南の哀愁」のパウル・アブラハムの担当。助演はマーゴット・グラハム、エルシー・ランドルフ、ハートリー・パワー、「ウィンナ・ワルツ」「薔薇のワルツ」のクリフォード・ヒーザーリー等である。なお管弦楽指揮は「ウィンナ・ワルツ」のハリー・ペリッツの担当である。

1933年製作/90分/イギリス
原題:Yes, Mr. Brown

ストーリー

紐育のブラウン玩具製造会社の維納支店は、支店長ニコラス・バウマンの総指揮の下に、社長ブラウン氏の維納訪問の歓迎準備で大騒ぎです。社長さんに何を聞かれても、何と言われても、はい左様ですブラウン様と答えること、いいえ違いますなどとは夢にも言ってはならん、何事も維納支店の為、支店員の為、黒が白でも、昼が夜でも、イエス・ミスター・ブラウン!と言うこと--というのがバウマン支店長の強い命令です。そこで店中が喜歌劇の舞台もどきに、イエス・ミスター・ブラウンの合唱を大童になって練習します。練習の最中に入って来た男が社長ブラウン氏です。泡を食ったバウマンは着物を濡らしてお目通しも出来ぬ始末となったのでやむなく、秘書役のアニイ・ウェバーが応対しますと、まだ独身の社長ブラウンはひどくお気に召した御様子。さて共の夜はバウマンの私宅で社長歓迎の晩餐と決ったが、バウマン夫人のクラリイは愛犬ビビを食卓に坐らせねば、自分も晩餐は食べないと頑張ります。かくて談判破裂しクラリイはビビを連れて実家に帰ると捨台白を残して出て行ってしまいます。そこへ早くも社長の御到来--困ったバウマンは仕事の打合わせに来ていた秘書のアニイを細君に仕立てて急場を繕います。社長はアニイと益々意気投合します。そこへクラリイが帰って来て、秘書が自分の代役を努めているのでご機嫌頗る斜め、その場に飛出します。面食ったバウマンはやむなくクラリイをアニイ・ウェバーだと紹介します。そして夜の維納見物となりますが、何処に行ってもアメリカ風でブラウン氏が憧れて来た維納情調などは一向にないので甚だお冠、ブラウン・バウマン共同経営というお土産も取止めになりそうな雲行きとなります。バウマンは困り切って評判のパウル・パウリナの踊りを見せる事となり、エムバシイ倶楽部へ行くと、踊り手は支配人と喧嘩して飛出した許りです。切羽詰ったバウマンは自らパウルに扮して踊ります。そして一同バラバラになってバウマン邸に帰りますが、遂に細君替玉の一件がバレて了います。そのために万事めでたく納まり、社長さんのお土産案のブラウン・バウマン玩具会社が出来る事となり、バウマン夫妻は仲直りをし、ブラウン氏は許嫁者アニイと手に手を取って紐育へ帰りました。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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