「カトリーヌ・へスリング」マッチ売りの少女(1928) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
カトリーヌ・へスリング
ルノワール監督のアンデルセン原作の仏映画(1928)
凍てつく冬の夜
マッチ売りの少女の命の炎が消える前に
彼女が見た現実と夢を描く
少女を監督の嫁である
カトリーヌ・へスリングが演じていて
やっぱり時々、大人に見えたりもするが(何となく色っぽい)
細身で小柄だし、儚い感じもでていた
「女優ナナ」(1926)での場末の女感、あばずれ感との違いには仰天
監督の父親のオーギュスト・ルノワールの晩年の
モデルをやっていた人でもあった
夢の中の玩具屋の出来事からの映像が見せ場
独創性が感じられる
現実ではマッチを売り損なうし
夢の中でも食べ物にありつけないし
王子様(将校)も彼女を助けられない
運が尽きて、ひとつひとつ梯子を外されてゆくように
悲しい結末に向かう感じがよくでていた
儚い感じがいいな
後から音楽をつけたものを観たらしいのだが
監督は否定していたらしい
私は違和感を感じなかったが、駄目かな
コメントする