「すごっ!」メトロポリス(1926) らまんばさんの映画レビュー(感想・評価)
すごっ!
活弁士:無声映画時代に画面の説明を職業とした人。
活弁士って『活動映画弁士』ってことだったのか。
そんな活弁付き上映回に参加。上映前に説明して頂いたメトロポリスの変遷について備忘のために記録👇️(記憶違いはご勘弁🙏)
もともと1927年に製作されたリアルオリジナルは150分。
でも当時の政治情勢から社会主義的な色合いの強さを懸念し様々な描写がカットされ、公開された時には100分程度に。
その後、この映画大好きマン(ミュージシャン)の、ジョルジオ・モロダー氏が音楽を入れたサウンド版(120分)を作ったのが1980年代。。当初映画勢はミュージシャンの作る映画なんてー(どぉせしょーもない)と小馬鹿にしていたけど、実際に観てみると、これまで観たことのないカットがいっぱい。それもそのはず。製作のためにこの映画のフィルム持ってない??と(趣味の範囲で)探したところ出てきたものを繋ぎ合わせ、『未公開シーン』が20分加わったそう。
そこで火が付いたのが映画勢。『この映画にはまだ観たことのないシーンがあるはずだ!!』と本気になって世界中を探したところ、非常にオリジナルに近いと考えられる145分版がアルゼンチンで見つかったのが2008年。ただし、16mmサイズフィルムのため、既存の映像と比べて画質解像度が落ちるのはいたしかたないが長さは当初オリジナル版から5分程度しか欠けていないためこれ以上のものはもう出ないだろう、という意味での『完全復元版』だそぉな。今後、デジタル・リマスター処理なんかが施され、全体を通して綺麗に見られる日が来ることを期待して💜
さて、本編について。←前置き長い
前置きいっぱい書いたからシンプルに箇条書き。
・1920年代の想像力と技術力の高さに脱帽!
・知識階級の集うクラブはバビロンの空中庭園を連想させる
・いわゆる“ロボット”が映画に初登場した作品らしい
・その時代からマッドサイエンティストがいるのはニンマリ
・マリアが地下で大きなレバーを引く姿はドラクロワの「民衆を導く自由の女神」を想起させる
・100年経っても人って変わらない←これぞ本質ってことか
みんな仲良くしようよ。LOVE&PEACE✌