謎の殺人

解説

舞台劇化されて上映され好評を得たジョージ・プレイデル氏作の小説を映画化したもので、リディア・ヘイワード女史が脚色し、マニング・ヘインズ氏が監督し、主役にはかつて「人生の行路」に出演したスチュワート・ローム氏が力演している。助演者はベティー・カーター嬢、イアン・フレミング氏、ウェリントン・ブリッグス氏等である。無声。

1928年製作/イギリス
原題:The Ware Case

ストーリー

事件は美貌を世に謳われたウェーア卿令夫人マグダの実弟ユースタス・イードが突然溺死し、しかも検死の結果他殺の跡歴然たるものがあったことから出発する。何者かに殺害されたと思惟せられるユースタス青年は莫大なる遺産を継承してウェーア卿邸に寄食していたのであるが、主人のヒュバート・ウェーア卿はこれに反してしばしば不品行を重ねた末、破産に瀕していた。ユースタス没後はその財産は全部姉のマグダに譲られることになっていたので、他殺とすれば犯人は破産に瀕しているウェーア卿か又はユースタス溺死の直前に彼と争論したマグダ夫人かであるが、更にウェーア卿の友人でマグダ夫人に結婚前から恋している弁護士のマイケル・エイディ及び、事件当日園丁が庭先で認めたトミー・ポールドと云うウエーア卿に恩を感じている疑問の人物も容疑者として有力でないとはいえなかった。が、探偵局長のワトキンスはウェーア卿が事件突発の時刻午後四時には夫人と共に友人数名を招いて茶話会を開いていたという有力なアリバイを持っているにも拘わらず、ユースタス殺害の容疑者として告発した。かくて世人の驚駭と好奇とを集めて公判は行われた。そして凡ての証拠物件及び証人の証言は悉く被告ウェーア卿に不利であった。ところが最後に躍り込んで来たかのトミー・ポールドの証言及び弁護を引受けたマイケル・エイディの雄弁によって陪審官は無罪と認め、ウェーア卿は嫌疑が晴れて釈放された。しかるに卿は帰宅するや切りに酒をあおって昂奮し、遂に屋上に駈け登って、そこから故意か偶然か墜落して不可解なる死を遂げた。ユースタス・イード殺害犯人は果してウェーア卿か?否か?

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