巴里(1924)

解説

フランス現代小説家として著名なピエール・アンプ氏が映画の為に特に書卸した脚本によりルネ・ジャンヌ氏が撮影台本を作り、古顔の監督ルネ・エルヴィル氏--「呪の瀧」は氏の作品--が監督したフィルム・ダアル映画である。主役は「ヴィドック」に出演した新進花形ドリー・デイヴィス嬢と同じく新進のルイ・アリベール氏で、「過ぎゆく影」出演のアンリ・クロース氏、「シラノ・ドウ・ベルジュラック」出演のピエール・マニエ氏、「三銃士」出演のガストン・ジャッケ氏、初御目見得のジャックリーヌ・フォルザーヌ嬢等が助演し、その他「隣の娘」出演のジャン・ドヴァルド氏、コメディ・フランセーズ座付のマリー・ベル嬢出演。無声。

1924年製作/フランス
原題:Paris

ストーリー

技手ジャン・フルーリーは歓楽を顧みず研究に没頭していたが、隣の娘エーメ・ヴァロアを深く愛した。彼は発明家ルウレーの弟子であるが、その新発明の機械をジャンの勤先ルヴォアルの工場で製作することになったので、彼は監督の任に当った。裁縫店の縫女工エーメはある日仕立物を女優シュジー・デローズの許に届けに行って、ふと華やかな生活に心を奪われ母や恋人の止めをもきかず女優となった。ジャンは胸の悲痛を消すべく仕事に熱中した。新機械の完成に近づくと共に買収しようとする資本家が現れたが、アルペロフは多勢の中の最も熱心な一人であった。エーメの女優生活はやがて幻滅であった。ある晩アルペロフに伴われてカフェを歩いて行く途中をジャンは垣間見て絶望した。アルペロフに暴行されようとしたエーメはそれを脱れると母の家に帰った。アルペロフは機械設計図の一部を盗み、他の部分を得るためにジャンを訪れた。争いが始り、ジャンは高い所から突落される。勝誇ったアルペロフは機械の爆発のために惨死し重傷を負ったジャンはエーメの介抱によって救われ、二人は真の愛と労働とに生きた。

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