春は悲し

解説

ロシア文豪ツルゲーネフ氏原作に成る短篇『春の水』に基きニコライ・マリコフ氏が監督したハリトノフ映画(Charitonoff)で、昨年の秋ウェスティから発売された作品。主役は「恋の十字架」「罪の購い」「女将軍」等のイタリア映画で紹介されたロシア生れのディアナ・カレンヌ嬢。その他の主演俳優は我国には殆ど知られていない人々のみである。無声。

1924年製作/ドイツ
原題:Spring Fancies/Fruhlingsflu-ten

ストーリー

ディミトリー・サーニンはイタリアからロシアへ帰る途中、バーデンの町で菓子屋の娘ゲンマ・ロゼルリと知合いになる。ある日彼はゲンマとその弟とその許婚クルーゲルと連立ってピクニックに行き、料理屋でゲンマが将校デュンホフに侮辱されたのを憤り、彼と決闘しなければならなくなる。しかしその決闘は仲直りをして無事に済むが、ゲンマはサーニンを英雄のように崇拝してクルーゲルとの婚約を破棄してサーニンと結婚する。サーニンは新生活を始めるためにロシアの地所を売ろうと決心する。彼はポロソフと逢って彼の妻がその地所を買うかも知れぬと聞き、ポロソフと共に近くの温泉場に行ってポロソフ夫人に逢い地所売りの相談をする。夫人は地所よりもサーニンの身上話に興味を持ち、彼を翻弄する。彼もゲンマを忘れた訳ではないが、夫人の美に引きつけられ遂に夫人と共にパリへ行ったが、彼は失望悔悟してバーデンに帰えって来てゲンマに許しを乞う。

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