スワリン姫

解説

恋を中心として、その中に亡命漂浪の人々を織り込み、或いは探偵劇的事件を織り込み、或いは撮影所や亡命の人々の集まる惨めな場所を取り入れた話である。脚色者は「ドクトル・マブゼ」のテア・フォン・ハルボウ女史。監督はヨハネス・グウター博士。俳優はドイツ映画界の腕利き揃いである。優雅なクセニア・デスニ嬢、個性の力のハッキリと出しいるクライン・ロッゲ氏、柔軟で艶っぽいリル・ダゴファー嬢、沈着で確実なアルフレッド・アベル氏他。無声。

1923年製作/ドイツ
原題または英題:Princess Suvarin

ストーリー

ロシアを逃れてベルリンに来たスワリン姫イリイナは映画界の明星ティナ、同じ会社の助監督のキップマン及びアメリカの富豪のサイラスの援助の下に映画女優として働く事になる。彼女はキップマンを恋しキップマンも彼女に心を惹かれたが己れの妻や己れの家の暮らしの豊かでない事をも考えた。キップマンが免職せられた時イリイナは彼に勧めて彼の伯父に資本金を出してもらい亡命のロシア人等よりなる映画会社を起こさせ、その専属俳優となってキップマンを助けんとした。が彼には妻もあった。子もあった。此の時彼女の側には救いの手を広げてサイラスが立っていた。これを本筋として此の間ティナの覚醒やイリイナに渡るべきダイヤの盗難事件等が織り込まれている。

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スタッフ・キャスト

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