ウリエル・アコスタ

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解説

ドイツ一九世紀の文豪カール・グッコウが一八四七年発表した其の最傑作品たる原作を、忠実に映画化したものでブルーノ・デカルリ氏が主役を演じ、監督はエルンスト・メント氏である。深刻極まりなき劇筋、卓絶比類なき監督及び演技、アメリカをして驚嘆せしめたる採光其の他技術方面、渾然として映画芸術の極地を尽くして居るという事である。無声。

1922年製作/ドイツ
原題:Uriel Acosta

ストーリー

筋は--自由の血胸に漲る若きウリエル・アコスタは当時(一七世紀半)固定せるユダヤ旧教の伝統に不満を抱き、スペインの一大学に於いて信仰の自由解放を叫んだ。しかるに同僚の一人は恋の恨みから彼を異端者として法官に密告したので、彼は大学は素よりスペインを放逐される事になった。これより先、オランダから知人の紹介で一人の豪商と其の娘とが彼の宿舎に尋ねて来ていたが、追放の身となったウリエルは異端者処罰の刑場を襲撃した末、此等の二人と野末に落ち合って共にオランダのアムステルダムを指して遁れる事になる。--以上が序巻の筋で、かくてウリエルはアムステルダムに到り、かの豪商の娘の家庭教師として日を送っていたが自由の心熱はいよいよ彼の胸奥に燃え熾きる計りであった。かくてあらゆる周囲の圧迫と戦い、又其の娘との間に芽生えたる否み難き思慕の念に悩まされつつ幾度か主義と愛着との間に立って、俗世の誘惑に面したのであるが、しかし遂に最後の死の瞬間迄彼は霊に恥じざる生涯を造ったのであった。

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