永劫の焔

解説

「或る女の手記」「前途洋々」等同様かつて「火」「王家の虎」等に吾人を喜ばした南欧の名花ピナ・メニケリ嬢のイタリアリナッシメント映画である。相手役は「或る女の手記」出演のリヴィオ・パヴァネリ氏である。尚「感激は何処に」等に妖艶を誇った「銀山王」に出演のエレナ・マコウスカ嬢も共演して居る。無声。

イタリア
原題または英題:Naked Truth

ストーリー

彫刻『赤裸々の真理』をローマ美術展覧会に出品し一等賞を得たアダ・ドナト嬢は同じく絵画に於いて一等賞を得たダンクレットと芸術的共鳴を感じ遂に結婚し幸福な生活に入った。しかし夫は絵画のモデルであるワンダ伯夫人の妖艶な肉体に魅せられ夫人に対し怪しき情愛を燃やし出す。一日両人の接吻するを崖上から眺めた妻アダは驚きの余り墜落し失明した。二人の関係はいよいよ進んで行こうとする。アダは嫉妬の余り二人の居る時を見計らいピストルを撃ったが弾丸は夫人に当たらずして夫に当たった。しかし傷は浅く、夫の良心を呼び覚まし、斯くて真の幸福の曙光が現れると共に彼女の両眼は奇跡的に開いたのである。

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