湖のもだえ

劇場公開日

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解説

「パリ・エロチカ」の監督ジョゼ・ベナゼラフとクロード・ドゥノーの脚本を、ジョゼ・ベナゼラフが監督したファッション界を舞台にした風俗もの。撮影はアラン・ルヴァンと「パリ・エロチカ」のアラン・ドローブ、音楽はレオ・ミシールとアンドレ・ボルリが担当している。出演はTV出身のテックス・ウィリアムス、「追い越し野郎」のクラウディオ・ゴーラ、「天使の詩」のジョルジア・モル、「紳士泥棒/大ゴールデン作戦」のマリア・グラツィア・ブッチェラ、ウラ・アンデルソンなど。イーストマンカラー、トータルスコープ。

1963年製作/フランス・イタリア合作
原題:Cover Girls
配給:日本ヘラルド映画

ストーリー

ローマに住む映画界の巨匠ルチアノ(C・ゴーラ)は、すでに三年間も作品を撮らず、自分が売りだしたグラマー女優カルロッタ(M・G・ブッチェラ)とともに広大な邸宅にとじこもっていた。しかし彼も、いよいよ新作にとりかかることになった。題して“カバー・ガール”。取材のためルチアノは売れっ子のファッション・カメラマン、フィリップ(T・ウィリアムス)に会い、カバー・ガールたちの生態をくわしく聞いた。その夜のこと。フィリップはウベ(U・アンデルソン)というスウェーデン娘と知り合い一夜をともにした。そして、彼女にモデルの素質のあることをみとり、モード雑誌のカバー・ガールになることをすすめたが、彼女は故国に婚約者が待っているから、との理由で断った。一方ルチアノは撮影にとりかかる直前、カルロッタと意見が衝突し、これが大間題になってしまった。というのは、カルロッタは、自分は女優であると思っているのだが、ルチアノにしてみれば、彼女はグラマーな肉体だけが取りえの、いわば見せ物的な女であり、操り人形にすぎなかったのだ。この評価に不満を持ったカルロッタは彼に何の相談もなく仮装舞踏会を開き、その席で自殺すると宣言した。その当日。人々は、半信半疑で彼女を見守っていたが、ただ、ルチアノだけが、彼女の本心を読みとっていた。本当に自殺することだけが、操り人形でないという唯一の証明であったからだ。カルロッタのグラスを横取りしたルチアノは一気にそれを飲みほして倒れた。彼は、映画監督としての自分の未来を見透していたのかも知れない……。テレビのインタビュアーだけが、落ち目の巨匠の死を冷静にみつめていた。超大作の予定だった映画“カバー・ガール”は中止になったが、華やかな美の世界は、一層輝やきを増し、人々の目を楽しませてくれる。そのカバー・ガールの中にまじって、スウェーデンの婚約者を棄ててモデルになったウベの姿があった。すっかりモデル業が身について、生き生きと動きまわっていた。

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