「天は二物ではなく、四物を与えてしまった‼️」オルフェ（1950）　活動写真愛好家さんの映画レビュー（感想・評価）

この作品を観ているとジャン・コクトーという人はホントに天才なんだなーと思います‼️ギリシャ神話の有名なオルフェの悲劇を、現代のパリに置き換えて描いているわけですが、ラジオから冥界の詩が流れてきたり、オートバイに乗った死神が登場したり、鏡を通り抜けて行き来する死の世界とか、アイデア溢れる映像表現とモノクロ映像の効果も相まって、今観ても十分美しいと思います。ジェラール・フィリップ、アラン・ドロンと並ぶフランスの美男子と称されたジャン・マレーも頑張ってますが、やはりマリア・カザレスの影のある美しさですね。もうホントに死の国の王女にしか見えません‼️「美女と野獣」もそうでしたがジャン・コクトー監督はホントにスゴい‼️これで詩人で小説家で画家なんだから、一物も与えられてない者はどうしたらいいんだろう(笑)