炎(1969)

劇場公開日:

解説

文豪デュマの『椿姫』を現代にアレンジし、女の性(さが)の哀しさと激しさを描いた作品。監督は「女と女」のラドリー・メッガーで製作も兼任。アレクサンドル・デュマの原作を脚色化したのは新人ミシェル・デ・フォレスト。撮影は「バンボーレ」のエンニオ・グァルニエリ、音楽は「イタリア式奇蹟」のピエロ・ピッチオーニ、衣裳をイタリアの有名なデザイナー、メイヤーが担当。出演は「未青年」のダニエル・ゴーベール、「恋人たちの世界」のニーノ・カステルヌオーボ、「アンクル・トム」のエレオノーラ・ロッシ・ドラゴ、「奇襲戦隊」のフィリップ・フォルケ、「危険な恋人」のロベルト・ビサッコ、「華麗なる殺人」のマッシモ・セラートなど。

1969年製作/イタリア
原題:Dame Aux Camelia
配給:松竹映配
劇場公開日:1969年11月

ストーリー

マルグリッド(D・ゴーベール)は、麻薬とセックスに溺れた生活をしている女だった。ある夜、女友達のプルーデンス(E・ロッシ・ドラゴ)と行った音楽会で、彼女は富豪の息子アルマン(N・カステルヌオーボ)に見染められた。彼女に夢中になったアルマンは親友のガストン(R・ビサッコ)を介して、彼女の豪邸を訪れた。そこでは、いつ果てるともない狂宴が続いていた。その中で、アルマンはマルグリッドに永遠の愛を求めるのだった。しかし彼女は、デバルビル公爵(F・フォルケ)との逢瀬をかさねたりして、彼の心をもて遊んでいた。アルマンの心は激しく動揺した。だがそんな彼の心に動かされてか、マルグリッドはやがて彼への愛に目ざめるのだった。しかし、それもつかの間アルマンの父(M・セラート)が、二人が別れることを懇願するため、彼女の邸を訪れた。今や、真実の愛を知った彼女は、それを了承した。そうとは知らず、彼女を恨み、見返してやろうとするアルマンは、彼女の目の前で野獣のように女を抱擁したりするのだった。その彼が、ある日ふとしたことで、彼女の真情を知った。が、彼が彼女の元へかけつけた時には、すでに彼女の肉体は死の影にむしばまれていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く