歓びのしずく
劇場公開日:1968年8月31日
解説
ニコス・ジマスとグレゴリー・シスカスが共同で、脚本・監督にあたった。撮影はニコス・ミラス、音楽はクリストス・レオンティスが担当している。出演は、ニッキ・トリアンタフィリドー、ジョルジ・シフィス、グレゴリー・ツオマキスなど。
1967年製作/ギリシャ
原題または英題:The Lover's Grave
配給:松竹映配
劇場公開日:1968年8月31日
ストーリー
美しい海と田園をのぞむギリシャの小さな村。ここに住む既婚の若者ディミトリス(G・シフィス)は働き者として評判が高かった。彼は、いとこのバシリス(G・ツオマキス)の若くて美しい妻マリア(N・トリアンタフィリドー)を知り、強くひかれ、バシリスに知られないようにして、近づいていった。夫との愛の倦怠を感じていた矢先のマリアは、ディミトリスの愛をうけ入れた。こうして二人の許されさる恋は、日増に燃えあがっていった。ある日村の厳格な道徳規律や封建的な考えにしばられるのを嫌ったディミトリスは、一人村を出た。が、村を一歩離れたディミトリスは、環境のちがう世界や人々になじめずマリアをしたう気持は、日毎にますばかりだった。彼はふたたび村に戻るや、マリアに逢いに行った。だが、二人の逢いびきの現場をバシリスに見つかってしまった。ディミトリスとバシリスは、決闘することになった。まる一日二人は闘い、ついに意識を失なって野原に倒れた。何時間かたった。目がさめたディミトリスは、起きあがると何をおもったか海に向って走り出した。美しい陽光を浴び、ディミトリスは自らの体を海中に沈めていった。彼の死により、村人たちは、マリアの行為は悪霊の仕業だと責めた。数日後、マリアは首をつって、深い悲しみの中で死んでいった。二人の死によってこの恋人たちを結びつけた愛が単なる欲望や快楽のみによったものでなく、深い愛にささえられていたことを村人たちは知った。ディミトリスとマリアの遺体は村人たちによって、村で一番美しい丘の上に埋葬された。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ニコス・ジスマ
- グレゴリー・シスカス
- 脚本
- ニコス・ジスマ
- グレゴリー・シスカス
- 撮影
- ニコス・ミラス
- 音楽
- クリストス・レオンティス
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Mariaニッキ・トリアンタフィリドー
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Dimitrisジョルジ・シフィス
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Vassilisグレゴリー・ツオマキス
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不明Harris Kavakopoulou
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不明Vouly Daskalaki