狂った白夜

劇場公開日:

解説

ラルス・マグヌス・リンドグレンとロマン・フォン・ヤン・エクストロームの共同脚本を「天使なんかあるものか」のラルス・マグヌス・リンドグレンが監督したミステリー。撮影はトニー・フォルスバーグ、音楽はボー・ニルソンが担当した。出演は「仮面ペルソナ」のグンナール・ビヨルンストランドのほかにエシー・ペルソン、カトリン・ベステルルンドなど。

1967年製作/スウェーデン
原題または英題:The Coffin
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1968年5月17日

ストーリー

ルーレット賭博に負けて借金をしたビビ(E・ペルソン)という若い女性が、遺産のことなどで家族と口喧嘩をした後、車で外出した。ところが途中で事故をおこし入院。何者かがブレーキがきかないようにしておいたらしい。彼女は入院中、外科医のウェブスター(G・ビョルンストランド)と、変態的な恋愛関係に陥った。一方、同じ病院の入院患者アンデルソン夫人が急死した。ビビは、かつて自分が憎んでいた婦長と夫人の急死とが、関係あるのではないかと疑いだし、それを裏書きする証拠さえ握った、と信じるようになった。その夜、ビビはこのことをウェブスターに告げるため、アンデルセン夫人の霊安所で彼と会う約束をした。ところが翌朝、アンデルセン夫人の遺体と並んで、棺におさまったビビの死体が発見された。彼女は外科手術用のメスで刺殺されていた。この奇怪な殺人事件の捜査にあたったデュエル警部は、やがて容疑者としてウェブスターの妻マリアと、ビビの妹アストリッドらを調べ始めたが捜査は難行した。最後にウェブスターの娘マデレイネを訊問した。すると彼女は、父ウェブスターの異常な性格を語りはじめた。彼は典型的なサディストであった。アンデルソン夫人も、彼のサド趣味の犠牲となったのであり、それを見破ったビビをも殺したのであった。

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