追撃 イスタンブール要塞

劇場公開日:

解説

ポール・ケニーの小説をクロード・マルセル・リシャールが脚色、新進リカルド・フレーダが監督したアクションもの。撮影は「凶悪犯」のアンリ・ペルサン、音楽は「恋するガリア」のミシェル・マーニュが担当した。出演は「ガンクレイジー」のリチャード・ワイラー、昨年春、撮影中に事故死をとげたフランスの名スタントマン、ジル・ドラマール、舞台のロベール・マニュエル、「家族日誌」のヴァレリア・チャンゴッティーニほか。

1966年製作/フランス・イタリア合作
原題:Coplan FX18 Casse Tout
配給:NCC
劇場公開日:1967年10月7日

ストーリー

イスタンブール。フランス秘密諜報局のFX18ことコプラン(R・ワイラー)は、先ごろパリから失綜した、二人の原子物理学者の行方を追って網をはっていた。二人は、かつてヒットラーが開発を進めていた秘密基地ペーネムンデ出身のボルツ博士とシュバルツ博士である。コプランはイスタンブールとアテネの間で、ボルツ博士の乗っている車を発見したが、すでに博士は殺されていた。一方、この事件がアラブ連合のしわざと想定したイスラエルでは、フランスに密使を送り、共同捜査の申し入れをした。そして、イスラエル側からは女性諜報部員ゲルダとシャイモン、フランス側からはコプランが選ばれた。まずゲルダが首謀者の名をつきとめた。しかし彼女は拷問のうえ殺されてしまった。首謀者の名はアルツング。彼はイスタンブールの目抜き通りに堂々と事務所をかまえていた。事務所に乗り込んだコプランとシャイモンは“ジョルダンという男に会え”という生前のボルツ博士の手紙を受けとり、ジョルダン家を訪れた。しかし、これはわなだった。美しいジョルダン夫人に誘惑され、そのあげくアルツングの手下につかまってしまった。しかし脱出し再びアルツングの事務所にもどった二人は、外出しようとするアルツングの女秘書を尾行して一味の本拠をつきとめた。壁画と古墳で有名なゴーレムだった。アルツングは考古学探険隊を組織し、その名目を隠れみのにして、古墳の内部にミサイル発射基地を築きあげていたのだ。そのために原子物理学者が必要だった。古墳内部に入ったコプランとシャイモンは、そこで瀕死のシュバルツ博士を見つけだしたが、敵に発見されて追跡を受けシャィモンは非業の死をとげた。アルツングの正体はアラブ連合ではなく、アジアの共産主義国に資本援助を受けている狂信的なネオ・ナチであった。彼は、広島で、母や妹を殺されたと信じており、その復讐のために、ニューヨークに原爆を落そうとしているのだった。そして、捕えたコプランを核弾頭に結びつけ、今にも、ミサイルを発射させようとした。しかし、その時、イスタンブール警察が到着し、世界の危機は回避された。

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