愛は国境を越えて
劇場公開日:1966年12月14日
解説
日本女性永松和の手記『この地にもあの星の輝きを』を徐允成が脚色、金基真が監督した愛の物語。撮影は辺仁楫、音楽は黄文平が担当した。そして日本版では木下忠司が吹き替えしている。出演は黄貞順ほか。また日本語の声の出演は、寺島信子、松尾佳子、近石真介ほか。製作は車泰辰。
1965年製作/韓国
原題または英題:Stars Shine on This Land, Too
配給:東映
劇場公開日:1966年12月14日
ストーリー
朝鮮解放後ソウルに住みついた日本女性永松和(黄貞順)は、六歳で孤児になった時に面倒をみてくれた老女ヤンに偶然会った。ヤンは義理の娘、五人の孫と貧しい生活をしていた。和はヤンとその家族を助けようとして、うどん屋を開いたが、無届けなので警察に捕らえられた。だが署長は事情を聞いて和とヤンに同情し、お金までくれた。ヤンの義理の娘が死んだ後、和は五人の孫をひきとり、我が子のように世話をした。折りから朝鮮戦争が勃発、ヤンは激しい爆撃の中で死んだ。和は子供たちを連れて南へ逃げる途中、二人の戦災孤児を拾った。大勢の子供をかかえた和は、何でもして働いたが、日本人であるがため嫌われたりした。そしてまたある日、一家心中で残った四人の子供を養うことになった。解放されたソウルに戻ったものの、貧困も極に達し、疲れはてた和は自殺を図ったが、子供たちに助けられた。歳が経ち子供たちも成長した。和にとって一番年上のソンニー(安仁淑)とナンヒーの卒業式の日、ソンニーが卒業生総代で答辞読んだ時の感激は一生忘れることの出来ないものとなるだろう。