騎兵隊最後の砦

劇場公開日:

解説

「運命の饗宴」のラディスラス・フォダーと「青きドナウ」のロベルト・アドルフ・シュテムレが協力してシナリオを執筆し、「死刑五分前」のヒューゴー・フレゴネーズが監督した西部劇。撮影は「地中海の休日」のジーグフリード・ホルト。音楽は「黄色いロールス・ロイス」のリズ・オルトラーニが担当した。出演は「シルバーレークの待伏せ」のレックス・バーカー、「甘い暴力」のピエール・ブリス、「ロード・ジム」のダリア・ラヴィ、「ワイアット・アープ」のガイ・マディソン、他にラルフ・ヴォルター、リック・バッタリアなど。製作はホルスト・ヴェンドランド。七〇ミリ、スーパーパノラマ、イーストマンカラー。

1963年製作/ドイツ
原題または英題:Apache's Last Battle
配給:MGM
劇場公開日:1966年6月18日

ストーリー

アメリカ政府の代表ティラー将軍は、長い間敵対関係にあったアパッチ族との争いを終らせるため、アパッチ族の酋長ウィンネットー(P・ブリス)と平和条約をとりかわし調印した。ところが、アパッチ族を追放して、私欲をむさぼろうとする、騎兵隊のブラドリー大尉は、これを喜ばず、何とか平和条約の成立をはばもうとした。これに便乗したのが、白人ギャングのディクソンで、アパッチ族と敵対するコマンチ族の酋長グレート・ベアと腹を合わせて、開拓民の農場を襲い、皆殺しにして、それをアパッチ族の仕業とみせかけた。だが、ある日、彼らが襲った農場から、トム少年か生き残って逃げだした。アパッチの酋長ウィンネトーと血で誓い合った正義漢シャタハンド(L・パーカー)は、アパッチを信じ、この唯一の目撃者トム少年の証言で何とか、アパッチにふりかかっている誤解をとこうと、ブラドリー大尉の一隊に、トム少年をともなって加わった。が、途中、一隊はインディアンに襲われ、トム少年は、どさくさにまぎれた白人ギャング団一味に殺された。この戦いでシャタハンドは、農場襲撃につながる一連の事件が、白人ギャング団におどらされたコマンチ族の仕業であることを知った。怒ったシャタハンドは、コマンチ族の酋長グレート・ベアに決闘を挑み、見事、グレート・ベアを討ちとった。だが、あくまでアパッチを目の仇にするブラドリー大尉は、アパッチの若者トンジュンガを捕えた。さらに、これを単身救出しようとしたシャタハンドも捕われの身になるにおよんで、ウィンネットーも遂に堪忍袋の緒を切って、アパッチの総力を結集して、ブラドリー大尉の一行と決戦に臨んだ。激しい戦いに両軍は全滅に瀕した。が、その時、平和条約をたずさえてワシントンに向う途中だったテイラー将軍が現れて、仲裁に入った。再び平和を願うウィンネットーとテイラ将軍の努力が実り戦いは終りをつげた。この戦いは平和を生みだすための、最後の陣痛となったのだった。

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