恍惚(1965)

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解説

ピーター・バーネイズのオリジナル・シナリオを、彼とジョン・アルビンが共同で監督した女性のセックスをめぐる悲劇。撮影はクラウス・フォン・ラウテンフェルト、音楽はハーマン・シームが担当した。出演は「死刑台への招待」のイングリッド・チューリン、「007/サンダーボール作戦」のクローディーヌ・オージェほか。製作は監督のジョン・アルビン。

1965年製作/フランス・ドイツ合作
原題:Lost Lady

ストーリー

ギリシャのアテネに駐在する大使エリオットは教養高い紳士だが美しい妻ナディーン(I・チューリン)との仲はすでに冷たくなっていた。原因は大使の異常な性格にあり、彼は美青年の秘書マーティンに特別な愛情をそそいでいた。女ざかりのナディーンはやがて夜の町へ出かけ、厚化粧に身をやつして男を求めるようになった。ある夜、安キャバレーでナディーンはニコス(N・クルクーロス)と知りあい、例によって一夜の情事をすごしたが、二人は互いに心ひかれるものを感じ、その後も逢う瀬を重ねた。ニコスにはエレクトラ(C・オージェ)という美しい妹がいた。彼女はストリッパーだったが、ある日街を歩いていて、偶然ナディーンが大使夫人であることを発見した。エレクトラはナディーンを脅迫し、女中として大使邸に入りこむことに成功した。彼女はすぐ美青年のマーティンに目をつけ、二人は恋に落ちた。大使はこの新しい女中に疑惑の目を向け、彼女の前歴を知りマーティンから遠ざけようとするのだった。エレクトラは次第に本性を発揮し、ナディーンから多額の金をせしめた。そして、兄ニコスのところに行き、金を見せびらかしながらナディーンが大使夫人であることを告げ、彼は、彼女の欲望満足させるための男なのだと罵った。ニコスはショックを受け、妹を憎んだ。思わず彼女を殺してしまった。その頃、大使夫人の生活をすてる決心をしたナディーンがニコスのもとに来た。しかしその時すでに彼の心は彼女の愛を受け入れることは出来なかった。ナディーンはたそがれの港町に、一人消えていくのだった。

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