一人ぼっちの愛情

劇場公開日:

解説

ミゲル・デ・ウムナノの原作をL・サンチェス・エンシソ、マヌエル・ロペス・ユベロ、ホセ・ヘルナンデス・ミゲルら三人の協力を得てミゲル・ピカソが脚色、自ら監督した愛の本質を描いたホーム・ドラマ。撮影はホアン・フリオ・バエナ、音楽はアントニオ・ペレス・オレアが担当した。出演は「アラゴンの城塞」のアウローラ・バウティスタ、カルロス・ユストラーダ、マリア・エンリケータ・カルバヘイラ、マリ・ロリ・コホ、カルロス・サンチェス・ヒメネスなど。

1964年製作/スペイン
原題:La Tia Tula
配給:松竹
劇場公開日:1966年4月20日

ストーリー

実直な銀行員ラミロ(C・エストラーダ)は妻ローザを失ない、七つになる男の子ラミリンと三つのツリータを抱えて、悲嘆に暮れた。今まで子供たちを自分の子のように可愛がっていたツーラ叔母さん(A・バウティスタ)は義兄のラミロと子供たちの世話をする決心をした。ツーラはもう若くはないが美人すぎるのがアダになって縁遠くなっているが、小作料などで結構豊かに暮している。ツーラがラミロと一緒に生活するようになっていろいろな問題が起ってきた。子供たちは実の母のようにツーラになついたが、ラミロにとっては彼女は美しい上に亡き妻にそっくり、男としての欲望を押え難い気持になってしまう。ツーラはまだ姉のぬくもりが残っているのに求愛してくるラミロを不潔に思うが、それでも子供たちの面倒はよく見てやった。ラミロは、彼女を妻と呼べないもどかしさが苦痛だった。ある日、思いあまったラミロはツーラを抱きすくめようとした。神父に相談したツーラは結婚をすすめられた。そこで彼女は夏休みの間だけ田舎のペドロ叔父さんの所で過した。子供はもちろん一緒だ。ペドロの一人娘ファニータも美しく成長している。やがてツーラは結婚しても良い、と考えるようになった。ところが思いがけないことが起った。ラミロの告白によると、ファニータを誘惑して妊娠させてしまった。彼女と結婚する、そういった。ツーラには大きなショックだった。子供たちだけは--そういって泣いてすがる術もなかった。彼女は二人の子供とラミロの愛も失なってしまったのである。

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