暗黒街は俺のものだ
劇場公開日:1956年12月11日
解説
スペイン映画のギャング・スリラー篇。ヴィセンテ・コエーヨのストーリーからジュゼッペ・マンジョーネ、マニュエル・サロ、ロビラ・ベレタ、ファルヴィオ・パッジローリの四名が脚本を執筆し台詞も担当。監督はスペインの若手、ロビラ・ベレタ、撮影は伊のヴェテラン、ティノ・サントーニ、音楽はカルロ・イノセンツィ。出演者は「剣侠と美女」のマーラ・ベルニ、「愛と王冠の壁の中に」のホルヘ・ミストラルの他、マリサ・デ・レーサ、アヴグスト・カラヴィーヤスなどスペイン俳優揃い。
1956年製作/スペイン
原題または英題:Il Mondo Sera' Nostro
配給:NCC=大映
劇場公開日:1956年12月11日
ストーリー
マドリッドのある郵便局--不良のルビオ(イニァツィオ・バルサーモ)は他人から頼まれた外国向けの小包を発送した。彼は小包の中身を知らなかったが、直ぐに新聞で宝石ギャングのニュースを読み、小包の中身は盗品のダイヤモンドであると知った。彼はダイヤを自分のものにしようと仲間のエルナンデス(カルロス・カサラヴィリア)を誘い、小包を運ぶ郵便車を襲うことになった。居合せた元ハイアライ選手のアンドラーデ(ホルヘ・ミストラル)も、これに加わった。アンドラーデは盗品買のサリナスにダイヤの処分法を頼み手付金と拳銃を借りた。エルナンデスは知人を口説いて首尾よく郵便車に乗込むことができた。後の二人は客車に乗込み打合せた時間に郵便車を襲う手筈が整った。汽車は出発、打合せの時間にアンドラーデが郵便車に押入りダイヤを奪った。が抵抗する警備員を二人も殺してしまった。途中駅で脱出した三人は国外逃亡を企て、サリナスから旅券を手に入れようとした。ところが宝石ギャングの犯人が捕り、小包を頼んだルビオの名が出た。警察はルビオの身辺に目を光らせた。ルビオの妹パウラ(マリサ・デ・レーサ)は町で小さな商売をしていたが警察から問いただされてルビオの危険の切迫を告げた。ルビオはアンドラーデと陸橋で落会うことにした。しかし警察の手が回り逃げようとして橋にぶら下った。そこへ来たアンドラーデは、ルビオが捕れば自分も危いと考え、助けるふりをして彼を橋から振落して殺した。次でアンドラーデはエルナンデスをも逃走の邪魔と、射殺した。彼はパウラを愛していたが一方サリナスの情婦シルヴィア(マーラ・ベルニ)と関係を続けていた。二人は外国に高飛びしようとサリナスの店に行き預けてあったダイヤを盗み出した。そこへサリナスが帰ってきた。アンドラーデは彼を射殺した。が警官隊が踏込んできた。ルビオのアパート近くに隠れたが遂にアンドラーデは冷い石畳に倒れた。アパートから駈け降りて来たパウラは死体にすがって咽び泣いた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロビラ・ベレタ
- 脚本
- ジュゼッペ・マンジョーネ
- マニュエル・サロ
- ロビラ・ベレタ
- ファルヴィオ・パッジローリ
- 原作
- ヴィンセンテ・コエーヨ
- 台詞
- ジュゼッペ・マンジョーネ
- マニュエル・サロ
- ロビラ・ベレタ
- ファルヴィオ・パッジローリ
- 製作
- Felice Zappulla
- 撮影
- ティノ・サントーニ
- 音楽
- カルロ・イノセンツィ